テクニカル(チャート)やファンダメンタル分析で日本の個別株投資を始めようとする前に読む本

株取引を見ている人

資産を築きたくて株を始めようと思っているんだけど、どんな方法で取引したらいいの?

テクニカル分析やファンダメンタル分析、デイトレや長期投資いろいろな方法があるけど何がベストなの?

株で資産を築きたいなら、個別株の取引はしない方がいい。日本株だけでなく外国株も含んだ広く分散されたコストの安いインデックスファンドやETFを購入し持ち続けるのがベストな手法だよ。

個別株をテクニカル分析やファンダメンタル分析、デイトレや長期投資などの手法で取引している投資家は世の中にたくさんいるよ。

 

けれど、長期的な結果を見ると広く分散されたコストの安いインデックスファンドやETFを持ち続けた人の成績を超えた投資家はほとんどいないよ。しかも、個別株取引をしている投資家の大半はインデックスファンドやETFを持ち続けた人の成績を大きく下回っているよ。

 

僕は日本の個別株投資でリタイア生活出来るくらいの資産を築いた。でも、もしあなたが日本の個別株投資で資産を築こうとしているなら僕は全力で引き留めるだろう。

なぜなら株式投資で長期で継続的に利益を上げる方法は、日本株だけでなく外国株も含んだ広く分散されたコストの安いインデックスファンドやETFを購入して長期保有することがベストだからだ。

僕はたまたま運が良かっただけで、日本の個別株投資で資産を築けたと思っている。あなたには運任せで資産を築くのではなく、より安全に・より効率的に・より高いリターンを長期にわたって継続させながら資産を構築して欲しい。

その方法は広く分散されたコストの安いインデックスファンドやETFを購入して長期保有する以外にない。この方法はたくさんの研究結果から証明されており著名な投資家も認めている。

そのことを理解するためにも、個別株で株式投資を始めようする前に以下の本を読むことをお勧めする。また、どうしても個別株投資をしたいという人もこの本を読むことをお勧めしたい。

チャートを使ったテクニカル分析やファンダメンタル分析、デイトレや長期投資など個別株投資を行う際には様々な取引方法がある。この本にはテクニカル分析やファンダメンタル分析による取引の問題点や弱点が記載されている。

この問題点や弱点を理解して取引すれば、株式投資で致命的な傷を負う可能性はとても低くなるだろう。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」の内容については、以下の記事を参考にして欲しい。

また、本記事の構成は以下の通りである。

①テクニカル分析は有効なのか?
→テクニカル分析を用いても、単純な「バイ・アンド・ホールド」戦略の成績に敵わない。
 また、そのほとんどが手数料や税金などコストの影響で低い成績しか残すことが出来ないことを説明する。

②ファンダメンタル分析の否定
→ファンダメンタル分析を用いても企業の業績予想は難しく、企業の本質的価値を算出することは出来ないことを説明する。 

③日本の個別株投資で儲けれるのか
→僕が日本の個別株投資でどのように儲けたのかその手法と検証結果を説明していく。
 結論は、単に運が良かったとしている。

①テクニカル分析は有効なのか?

テクニカル分析とは

テクニカル分析とは、株価チャートから未来の株価の値動きを予想・分析するものだよ。この手法で未来の株価を予想・分析する人達をチャーティストやテクニカル・アナリストと呼んでいるよ。

テクニカル分析とは、以下の通りである。

テクニカル分析(テクニカルぶんせき、英: technical analysis)とは、主に株式・商品取引・為替等の取引市場で、将来の取引価格の変化を過去に発生した価格や出来高等の取引実績の時系列パターンから予想・分析しようとする手法である。

Wikipediaより

株価チャートから、それをどのように解釈して今後の株価がどのように動くのかを予想・分析する。その解釈方法は星の数ほど存在し、代表的なものでは移動平均線やボリンジャーバンド、フィルター法・ダウ理論などが存在する。

また、テクニカル分析を用いて未来の株価を予想・分析する人達をチャーティストやテクニカル・アナリストと呼ばれている。

テクニカル分析は儲かるのか?

テクニカル分析で儲けることは出来るかもしれない。

ただし、単なる「バイ・アンド・ホールド」戦略の方がそれ以上に儲けることが出来る。そのことは、膨大なデータの検証結果から証明されているよ。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、テクニカル分析での投資について以下のように述べている。

私は、テクニカル戦略が絶対に儲からないと言っているわけではない。実際、テクニカル戦略を用いたために損失を被ったという投資家は少ないはずだ。

大事なことは、単なる「バイ・アンド・ホールド」戦略、つまり、ある銘柄ないしは銘柄群を買って長期間保有するだけでも、テクニカル戦略と同じくらい、ないしはそれ以上に儲かるということなのだ。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より

「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、長期間の過去の株価チャートから様々なテクニカル手法(フィルター法やダウ理論等)を用いた成績と単なる「バイ・アンド・ホールド」戦略をとった成績を比較している。

結論は、どのテクニカル手法も単なる「バイ・アンド・ホールド」戦略を継続的に上回る成績を残すことが出来なかった。唯一、ダウ理論については単なる「バイ・アンド・ホールド」戦略と同じくらいの成績を残したが、売買手数料のコスト分だけ「バイ・アンド・ホールド」の成績より劣ったものとなった。

過去の値動きから未来の予測は出来るのか?

過去の値動きパターンから、未来を予測することは出来ないよ。

テクニカル分析を用いるチャーティストやテクニカル・アナリストは、過去の株価の値動きから未来を予測する。もし、過去から未来が予測できるのならチャーティストやテクニカル・アナリストは誰もが大金持ちになっているだろう。

だが実際は、単なる「バイ・アンド・ホールド」戦略を打ち負かすほどの成績を長期に渡って残したテクニカル手法やチャーティストやテクニカル・アナリストは存在しない。

以下の日経平均のチャートを見て欲しい。

何となく値動きのパターンが見えてくる気がしないだろうか?ある一定以上の値を超えたら値上がり状態なったり、その逆にある一定以上の値を下げたら値下がり状態なったりするパターンが見えないだろうか?

もしかしたら、それ以外の値上がり・値下がりのパターンがあるかも知れない。そして、このチャートを見れば見るほど過去の値動きから未来が予測できるような気がしてこないだろうか?

この自分が見つけた値動きパターンに沿って取引したら簡単に大儲け出来そうな気がしてくるはすだが、実際にこのパターンに沿って取引しても大儲けすることは出来ないだろう。

このことを「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、以下のように説明している。

もし、あなたが過去のある期間をとって株価の推移を調べたら、ほとんど必ずと言っていいほど、有効な投資戦略が見つかることだろう。十分な数の銘柄選択手法を試す時間があれば、最終的にはその期間で最もうまくいった方法が見つかるだろう。

肝心なのは次の点である。過去を振り返って、どのような種類の株式が最もと高いパフォーマンスを上げたかを調べるには難しいことではない。しかし問題は、その手法が他の期間にもうまくいくかどうかである。

テクニカル分析を擁護する人々の大半が見過ごしていることは、あるテクニカル手法をテストする際には、その手法が考案された時点とは異なる期間のデータを用いて、テストしなければならないということである。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より

過去、全ての期間で好成績を残したテクニカル手法を見つけたとしたら

過去、すべての期間で好成績を残したテクニカル手法を見つけることが出来たと仮定しよう。その場合でも、その完璧なテクニカル手法が他の人に知れ渡った時点で凡庸な成績しか残せなくなるよ。

もし、あなたが過去全ての株価チャートを確認しとても好成績を残せる有効なテクニカル手法を見つけたとしよう。これで大金持ちになれるとあなたは考えるかも知れないが、僕はそう思わない。

なぜなら、その手法はいつかは誰かが見つけるかもしれないからだ。見つかった途端に、その手法は凡庸な成績しか残せなくなり単なる「バイ・アンド・ホールド」の成績に敵わなくなるだろう。

また、最近ではコンピュータによる分析がかなり発達している。この高度な分析が行われている世の中で、あなたが過去のデータから有効なテクニカル手法を見つけることが出来るだろうか?

もし仮に見つけたとしても直ぐにその手法が知れ渡る可能性があると思わないだろうか?僕は仮にあなたが完璧なテクニカル手法を見つけたとしても、その手法が世間に知れ渡るスピードはかなり速いのではと考えている。そして、その完璧なテクニカル手法はあっという間に凡庸な成績しか残せなくなる手法となるだろう。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」でも、全ての期間で好成績を残したテクニカル手法を発見したとしてもそれは無価値であると言っている。

テクニカル・アナリストが、毎年、クリスマスから元旦までの間に株価上昇が起こること、いわば年末ラリー効果といったものが存在することを発見したと仮定しよう。

問題は、一度そのような規則性が市場参加者に知られれば、人々はそれが実際に起こるのを妨げるように行動するだろうということである。

中略

新年明けの株価がクリスマス前より高くなることを知った瞬間、私はクリスマスがやって来る前に買い始めるだろう。もし、人々が明日、株価が上昇することを知っていたら、それは今日中に上がってしまうに違いない。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より

株って安く買って高く売るだけでしょう?

タイミング良く株を売買することはとても難しい。また、売買のタイミングを一度でも逃してしまうとリターンが大幅に下がってしまうよ。

僕の経験上だが、株をやったことのない人は意外と以下のことを言ってくることが多い。

「株って、結局は安く買って高く売るだけでしょう」

このことは単純だが真実である。今までテクニカル分析があーだこーだと言ってきたが、究極的には株とは安く買って高く売ることが出来れば儲けることが出来るのだ。しかし、このことを実践するのはとても難しい。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、その難しさを以下のように説明している。

株式には長期的には上昇トレンドがあるから、タイミングに備えて大きなキャッシュポジションを抱えていることの機会損失は大きい。相場の下落を恐れて大きなキャッシュポジションをとる投資家は、しばしば上昇相場に乗り遅れてしまう。

ミシガン大学のH・ネガット・セイバン教授は、1960年代半ばから90年代半ばまでの30年間に起こった大きな上げ相場の95%が、この期間の約7500取引日のうちのたった90取引日に起こったことを確かめている。

もし全取引日の1%強にすぎない90日を外したとすると、株式投資の高い長期平均リターンの大部分は、実現しなかったことになる。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より

1%強に過ぎないタイミングで、あなたは株の売買が出来るだろうか。ほとんどの人は出来ないと回答するだろう。では、どうすれば良いのか?

キャッシュポジションなど持たずに全額を株に投資してしまうことだ。また給与の一部を株で運用している人ならば、買いのタイミングなど考えずに定期的に購入することだ。

そうすることによって、最安値で購入することは出来なくなるが上昇トレンドに乗り遅れることによる機会損失はなくなるだろう。

テクニカル・アナリストのアドバイスは有効なのか

テクニカル・アナリストの予想は、天気予報士の予想よりも役に立たない。テクニカル・アナリストの予想に従って投資することはお金をドブに捨てるようなものだよ。

今まで書いてきたように、僕はテクニカル分析を用いて株取引をすることは意味がないことだと考えている。しかし、僕はテクニカル分析に関しては素人に毛のはいたレベルの知識しかない。

プロのテクニカル・アナリストなら、もしかしたら「バイ・アンド・ホールド」戦略を超える成績を残してくれる「神のお告げ」みたいなアドバイスをくれるかも知れない。そこで、僕はプロのテクニカル・アナリストが書いた予想をいくつか読んでみることにした。その予想は以下のようなことが書かれていることが多かった。

「この値段を超えると上昇パターンなる。この値段を切ると下降パターンになる」だ。

役に立つようで、立たないアドバイスだと僕は感じた。僕が知りたいことは以下の事だ。

  • この値段を超えたらどこまで上がるのか?
  • それはいつまでに上がるのか?
  • そしてその確率はどれくらいなのか?

いつまでにどのくらい値段が上がるのか、またそれはどれくらいの確率のことを言っているのか。そのことが分からなければ、アドバイスに沿って投資するかどうかの判断が僕には出来ない。

天気予報だって高気圧・低気圧があーだこーだ言っているが、最終的には僕が知りたいことである雨が降るのはいつ頃でどれくらいの確率かを教えてくれる。そして100%の降水確率なら僕は傘を持って出かけていくし、10%の降水確率なら傘を持ち歩かなくても良いかなという判断をしている。

テクニカル・アナリストのアドバイスも、天気予報と同じように確立を出して欲しいと僕は思う。そして、100%の確率が見込めるアドバイスがあれば皆ハッピーに儲けることが出来るだろう。いつかそんな神様みたいなアドバイスをしてくれるテクニカル・アナリストに出会えればいいなとちょっと思う。

また、参考までにテクニカル・アナリストの助言について「ウォール街のランダム・ウォーカー」では以下のように取り上げている。

あるテクニカル分析サービス会社が顧客向けに行ったアドバイスがある。その内容を見てみよう。

「モンメンタムが再び蓄積された後の相場上昇は、強気のサインである。しかしながら、それが支持線になるに足る証拠は、まだはっきりと表れておらず、また、ダウの40ポイント情報には抵抗線も存在している。

したがって、これを強気相場の始まりとみるのは時期尚早であろう。この数週間のうちに、下値をテストする動きを持ちこたえ、市場がフラグをブレイクすれば、その後、一段の上昇が見込めるだろう。

反対に、もし下値を切り下げることになれば、しばらくは下降トレンドが続くだろう。トレーダーは、次のトレンドがはっきりするまで積極的な参加を手控えるものと考えられ、したがって、市場の動きは狭いトレーディング・レンジにとどまる可能性が高い」

このコメントが、一体何を言おうとしているのか教えてほしいと言われても、残念ながら私にも答えることができない。

これは想像だが、おそらくこのテクニカル・アナリストが言いたいことは、「もし、相場が上にも下にも行かないのなら、市場はこのままの水準にとどまり続けるだろう」といくことではないかと思う。

天気予報士でさえ、これよりましな予想ができるだろう。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より

②ファンダメンタル分析は有効なのか?

ファンダメンタル分析とは

ファンダメンタル分析とは、企業の財務諸表などを分析して本質的価値を算出することだよ。

企業のファンダメンタル分析では、企業の財務諸表・健全性・経営・競争優位性・競合相手・市場などのデータをもとに分析し企業の本質的価値を算出する。

そして、ファンダメンタル分析で算出した企業の本質的価値と株式の市場価格にギャップが存在しても、いずれは企業の本質的価値が市場で実現されるという考え方を重視している。

本質的価値と市場価格とのギャップについては、以下の記事を参考にして欲しい。

また、ファンダメンタル分析を使用して企業の本質的価値を算出する人を証券アナリストと呼んでいる。

企業の本質的価値は算出できるのか

企業の本質的価値を算出するにはその企業の成長を予想しなければならない。だが、企業の成長予想は非常に難しい。そのため、企業の本質的価値を算出することは困難だよ。

株価は長期で見ると企業の利益と連動している。そのため、ファンダメンタル分析では企業が将来どれくらい稼ぐことが出来るのか利益予想をとても重視する。そして、その利益予想をもとに企業の本質的価値を算出する。

ここで問題となるのは、企業の利益予想がどれくらい精度で行えるのかということである。企業の利益予想をする場合、多くの証券アナリストは過去に実現された利益成長を重視する。

過去に5%ずつ利益が成長しているから、今後も5%ずつ利益が成長するだろうという感じだ。確かに過去の実績は重要だ。過去に実績があるのだから、未来もその実績が当てはまる可能性が高いというのは一理あるかも知れない。だが、残念ながら企業の未来の利益は過去の実績から算出することは出来ない。

そのことを「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、以下のように解説している。

将来の利益を予想することは、証券アナリストのレーゾン・デートル(存在理由)とも言える。インスティテューショナル・インベスター誌によれば、「このゲームで最も需要な要因を1つあげるなら、それは昔も今も利益予想だ」とされている。

将来の方向を予想するために、アナリストは通常、過去の軌跡をたどることから始める。あるアナリスト言葉を借りれば、「過去に実現された利益成長は、将来の利益成長を占う上で、最も信頼できる指標だ」というわけである。

中略

過去の実績を分析したところで、それが将来の成長を予想するのに役に立つ保証はないのだ。たとえ、あなたが世の中のすべての会社について、1980年から90年までの期間に実現された成長率をしっていたとしても、90年から2000年の期間に達成された成長を当てることはできなかったに違いない。

同様に、90年代の高成長企業についていくら知っていたも、それは、2000年代初めの高成長企業を見つける助けにはならなかったのだ。この驚くべき事実は、まずイギリスの研究者によって報告された。

研究対象となったのはイギリスの企業であり、論文は「規則性のない利益成長」という魅力的なタイトルがつけられていた。

この論文を知ったプリンストンとハーバード大学の学者たちが、イギリスのでの研究と全く同じことをアメリカ企業についても行ったところ、驚くべきことに結果は全く同じであった。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より

プロは過去の実績だけで、利益予想はしていない

単純に過去の結果から算出した利益予想と、証券アナリストが様々な角度から分析し算出した利益予想に差はほとんどないよ。

プロの証券アナリストがファンダメンタル分析を行うときは、企業の過去の実績だけを見て将来の利益予想をしている訳ではない。産業分析や景気動向、経営者へのインタビューなど様々な角度からデータを分析して企業の利益予想を行っている。

だが、単純に企業の過去の実績からの利益予想とプロの証券アナリストが注意深く分析した利益予想がほぼ変わらないとしたらどうだろう。

このことを「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、以下のように記載している。

真面目なアナリストは、「われわれがやっているのは、単なる過去の調査・分析にとどまらない」と反論するに違いない。実際、アナリストの中には、過去の実績は必ずしも将来の完全な測度ではないことを認める者もいるが、有能なアナリストは高い予想能力を持っていると主張する。

残念ながら、証券アナリストが産業分析や工場見学に基づいて注意深く行った予想も、単純に過去を延長した結果とほとんど変わらなかったのである。ところが、すでに見てきた通り、過去の延長は何の役にも立たない。

実のところ、かなり簡単な手法を用いても、証券アナリストによる予想値より実際の成長率に近い答えを求めることもできた。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より

精密な業績予想をすることは可能なのか?

企業の業績予想に大きな影響与える出来事の大半は、ランダムな事案であり予測不能である。そのため企業の業績予想を精密に行うことは出来ないよ。

企業の業績予想は精密に行うことが出来ない。その理由は、業績予想に大きな影響与える出来事の大半はランダムな事案であり予測不能であるからだ。例えば、日本では過去に東日本大地震が起こったりコロナウィルスによって企業の業績予想に大きな影響を与えている。

この地震や未知の病原体がいつ、どこで、どれくらいの規模で、どのような影響を与えるのか。このような、業績予想に多大な影響を与える事象を予想することなど誰に出来ると言えるのだろうか。

このことを「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、以下のように説明している。

企業の業績予想に対して大きな影響をもたらす出来事の大半は、本質にランダムな事案であり、したがって予測不能である。

中略

政府の予算や契約方針、あるいは法律や規制の変更によって、業界や企業の業績は大きく左右される。また、経営の中核を担う人物の死や重要な新製品の開発、欠陥製品の発生、深刻な石油流出事故、工場爆発、テロリストによる攻撃、新規参入や価格戦争の勃発、洪水や台風被害の発生、等々によっても、大きな影響を受けるのだ。

企業収益に大きな影響を及ぼす予想不可能な出来事は枚挙に暇がないと言えよう。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より

ファンダメンタル分析で成功している投資家もいる

ファンダメンタル分析で成功している投資家は数は少ないが存在している。そうした投資家はファンダメンタル分析以外にも成功の要因があるかも知れないよ。

ファンダメンタル分析を否定すると、ファンダメンタル分析で多大な成功を収めた「ウォーレン・バフェットやピータ・リンチ」はどう説明するのかという疑問が必ず出て来る。

ウォーレン・バフェットやピータ・リンチについては、以下の記事を参考にして欲しい。

僕はウォーレン・バフェットやピータ・リンチを否定しない。彼らは、ファンダメンタル分析を用いて多大な成績を残した天才的で投資の神様的な人だと僕は認識している。ただし、ウォーレン・バフェットはファンダメンタル分析以外に経営者としても手腕も多大な成績を残すことが出来た要因の1つだと考えている。

また、ピータ・リンチについては単純にファンダメンタル分析によって多大な成績を残した投資家と考えているが、今の時代でピータ・リンチの手法で多大な成績を残せるのかどうかは疑問を持っている。その理由は、ピータ・リンチの手法が彼の著者や伝記などで世間に広く知れ渡ったからだ。

テクニカル分析の箇所でも説明したように、投資手法が広く世間に知れ渡るとその手法で好成績を残すことは難しくなる。ピータ・リンチの手法を用いて、ほかの投資家を出し抜いて多大な成績を残すことはこの時代では難しいのではないかと僕は考えている。

「ウォール街があなたに知られたくないこと」でも、ウォーレン・バフェットやピータ・リンチの功績について記載されている。

「ウォール街があなたに知られたくないこと」とは

本書は、投資信託の「アクティブファンド」と「パッシブ・ファンド」の収益力比較について、一切の反論を許さないほどの証拠とデータで「パッシブ・ファンド」の優位性を説いている。

この本を読むことで、あなたの資産を最大限に増やすために「最も安全で最も確実な投資法」を知ることが出来る。

ウォーレン・バフェット、ピータ・リンチについて

「ウォール街があなたに知られたくないこと」に、ウォーレン・バフェットの成績について以下のように説明している。

バフェットの優れた運用成績は、彼のやり方が他のファンド・マネジャーたちのそれとことなっているからなのではないか、ということが考えられる。通常バフェットは、単にある会社の株式を買って、あとはパッシブ運用するというやり方はしない。

それよりも、もっとアクティブな投資家として参加するという形を取る。彼は、取締役の一員になることを含めて、自分が投資する会社の経営に影響力を行使できる役割を担うことが多い。

つまり、バフェットの投資ポリフォートのすばらしい運用実績は、彼の優れた経営手腕のお陰である可能性は高い。

「ウォール街があなたに知られたくないこと」より

また、ウォーレン・バフェットやピータ・リンチの成績が良いからと言って、インデックスファンドの優位性が揺らぐことがないことも述べている。

ピータ・リンチやウォーレン・バフェットが市場平均を打ち負かしたという事実は、市場が効率的でないという証拠にはならない。

逆に考えてみよう。こんなに大勢のマネジャーが市場を打ち負かそうとしのぎを削っているのに、それに成功するマネジャーが、無作為抽出で出てくる数よりも少ないのはどういうわけか?

史上最高のマネジャーを選んだとしても、将来市場に勝てる保証はない。

「ウォール街があなたに知られたくないこと」より

③日本の個別株投資で儲けれるのか

日本の個別株投資でも運が良ければ儲けることは出来る。でも個別株投資をするよりかは、インデックス投資の方が長期的には安全で高いリターンが見込めるよ。

僕は日本の個別株投資で、リタイア生活が出来るくらいの資産を築くことができた。投資成績を見てみると、広く分散されたコストの安いインデックス投資より高いリターンを得ている。

なぜ、インデックス投資より高いリターンを得ることが出来たのか僕の投資方針を振り返り分析してみたい。

僕の投資方針とは

僕の投資方針は、以下の通りだ。

  • 毎月決まったタイミングで株を購入
  • 購入する株は、割安株と判断したものだけ
  • 一度購入した株は売らない

株を買うタイミングを考えず、割安株を購入し一度買った株は決して売ることない。そして購入する株は、日本の個別株だ。日本の個別株を選んだ理由は「売買手数料の安さ」と「維持管理費用がかからない」ことだ。

僕は日本人で日本に住んでいる。その僕が株を始めようとしたときに1番売買手数料の安い物は「日本の個別株」での取引だ。アメリカや中国などの海外の個別株への投資も考えたが「日本の個別株」ほど安い手数料のものはない。

そしてNISAを使用すると、「日本の個別株」の場合は配当金が無税となる。アメリカのなどの海外の個別株を購入した場合、配当金の一部は税金で持っていかれてしまう。また「日本の個別株」を保有した場合、管理・保有に掛かる経費は発生しない。

インデックスを購入した場合、管理・運用してもらうための経費としての信託報酬を払う必要がある。僕はギリギリまでコストを掛けたくないために「日本の個別株」を選んだ。

毎月決まったタイミングで株を購入

僕は、サラリーマン時代に株を始めた。サラリーマンの良いところは、毎月給与が頂けることだ。僕は、毎月給料を頂いたら定期預金をする感覚で株を買っていた。この方法では、キャッシュポジションを無駄に高めることはない。常にフルキャッシュに近いポジションで株式投資をしていることになる。

そして、たまたま日本株が右肩上がりとなったこと、ギリギリまで高めたキャッシュポジションで株を保有していたことが重なって高いリターンを生み出すことが出来た。

購入する株は、割安株と判断したものだけ

購入する株は、割安株と判断したものだけにした。具体的には、PBR:0.8倍以下、PER:12倍以下になっている個別株を購入することだ。また、PBRやPERだけでなく、事業内容や過度の負債はないのか、キャッシュフロー状態、過去の利益推移や利益率なども参考にしていた。

そして、割安と判断すれば企業の大小(上場先がマザーズやJASDAQなど)関係なく購入した。この方法はバリュー株や小型株の効果を得ることが出来た。バリュー株や小型株の効果の詳細は「ウォール街のランダム・ウォーカー」や「ウォール街があなたに知られたくないこと」を読んで確かめて欲しい。

そして結果的には、広く分散されたコストの安いインデックス投資より高いリターンを生み出すこたが出来た。

一度購入した株は売らない

株を売らない理由はコストの削減を1番に考えているからだ。株を売ると、手数料や税金で相応のコストが掛かる。投資家の多くは、購入した株が値下がりすると損切りをして新たなに値上がりしそうな株を購入するが、僕はそのような方法は取らなかった。

僕が取った方法は、値下がりした株は放置して新たに値上がりしそうな株を買うか、購入単価を下げるために値下がりした株を買い増しする方法を取った。僕はサラリーマンだったので、ありがたいことに毎月給料が入ってくる。値下がりした株を放置しておいても生活する上でダメージを食らうことはない。

このことが功を奏したのか、放置して値下がりしていた株もいつの間にか買値を超えて値上がりしているものが多数を占めることが多くなった。値下がりした株を処分して、新たに株を買ってもその株が上がるかどうかは僕の投資スキルでは運の要素に強く左右される。それならば売却手数料のコストを惜しんで、持ち続けた方が良いと僕は考えた。

その方法がコスト削減効果を生み出し、広く分散されたコストの安いインデックス投資より高いリターンを生み出している要因の1つであると考えている。

個別株投資は運の要素が強い

個別株投資は運の要素が強い。個別株投資で資産を築こうとせずに、広く分散されたコストの安いインデックスファンドやETFを購入することをお勧めするよ。

僕の投資方針を記載したが、個別株投資で多大なリターンをあげれるかどうかは運の要素が非常に強い。僕は日本株全体が右肩上がりの時に、定期的に日本の割安で小型の株を購入した。そして、株を売却することなく時にはNISAを通じて配当を無税にしたりしてコストを徹底的に抑えた。

そのことが、たままた運よく広く分散されたコストの安いインデックス投資より高いリターンを生み出したと考えている。もし、日本株全体が右肩下がりであれば定期的に割安株や小型株を購入してもリタイア生活が送れるほどの資産を築くことが出来なかっただろう。

このことは、僕が日本株に集中して取引している弱点だと言える。このことはアメリカ株だけに投資している人にも当てはまる。例えば、2000年の初めにアメリカの個別株に投資したとしよう。

この後、2000年代最初の10年間のS&P500平均のリターンはマイナスである。だが、同じ期間に新興国株式に幅広く分散投資されたインデックスファンドに投資していれば、申し分のない高いリターンを生み出すことが出来た。

ある国の個別株に集中することは、運がよければ広く分散されたコストの安いインデックス投資より高いリターンを生み出すことが出来るかもしれない。が、その国全体が何十年も右肩下がりになってしまった場合、取り返すことのでかい無いほどのダメージを食らうこともある。

結局は、広く分散されたコストの安いインデックス投資をすることが、最もリスクが少なく、より安全に、高いリターンを長期的に継続して生み出してくれるのだ。

まとめ

株式投資するなら、広く分散されたコストの安いインデックスファンドやETFを購入して長期保有することがお勧めだよ。

株式投資で、より安全に・より効率的に・より高いリターンを長期にわたって継続させるならば広く分散されたコストの安いインデックスファンドやETFを購入して長期保有することだ。このことは、以下の本で証明されている。

それでも、もしあなたがインデックスファンドやETFでなく個別株取引で資産を築きたいと考えていたとしよう。それでも、この本を読むべきである。なぜなら、チャートを使ったテクニカル分析やファンダメンタル分析、デイトレや長期投資など個別株取引での問題点や弱点が記載されているからだ。

この問題点や弱点を知ることで、個別株取引で致命的な傷を負う可能性はとても低くなるだろう。

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