株式投資の素人でもプロを超える成績を残す方法とは、ピーター・リンチの投資に学ぶ「マネーマスターズ列伝」のススメ

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前回、「マネーマスターズ列伝」より「ロバート・ウィルソン」を紹介した。

今回は、史上最大のミューチュアル・ファンドであるマゼラン・ファンドを運用した伝説の人物「ピーター・リンチ」について紹介したい。

株で金を稼ぐには

ピーター・リンチのアナリスト・ミーティングは、以下のように他のアナリスト・ミーティングと色合いが異なる。

アナリスト・ミーティングでは、リンチは部下に、他人の欠点を批判するのをやめるよう、よく警告していたものだ。

「僕のボルボのアイデアのあら探しはやめなさい」

そんな暇があったら自分自身のアイデアがなぜ優れているのかを説明せよ、というのである。

「マネーマスターズ列伝」より引用

リンチは、プロのファンドマネージャーの中には株が買える理由を探す努力を惜しむ者が多いと述べている。あの会社には労働組合があるとか、GEが新製品を出すからこの会社の先行きは危ないとか、まともに会社を研究する意欲をそぐにはもってこいの口実がたくさんある。その結果、多くの買いチャンスをプロのファンドマネージャーはむざむざ見逃しているとリンチは言っている。

そして、株で儲けるためには以下のことが大切だと述べている。

「株で金を稼ぐには、まだ誰も知らないことを見つけたり、みんなが固定観念にとらわれて手を出せないところを頂戴する、ということではないんでしょうか」

「マネーマスターズ列伝」より引用

アマチュアの優位性

株式投資で成功する秘訣として、日常生活の成果が示すサインを見逃さないことが大切であると、リンチは述べている。

子供づれのときでも一人のときでも、彼はショッピングモールにでかけてはこれから伸びていきそうな消費者向けの企業を探す。そして「一つの町でよく売れているものは、よその町でもよく売れていること請け合いである」とリンチは言っている。

またリンチは、個人投資家には、プロよりも「圧倒的に恵まれている」側面があるとも言っている。

個人投資家は、まず急いで投資する必要がない。十分に時間をかけて決断をしたらいいのだし、一銘柄だけに集中して投資することも出来る。しかも一度買った銘柄は、放っておいても誰にも文句は言われない。

そしてリンチは個人投資家に対して、以下のことを述べている。

個人投資家は身の周りに製品やサービスによく注意して、その中から優れた銘柄を発見すべきだ

「マネーマスターズ列伝」より引用

リンチも個人投資家と同じ目線で株式投資に臨んでいる。

たとえば、ボルボ、アップル・コンピュータ、ダンキン・ドーナッツ、ピアワン・インポーツ、ヘインズなどは、リンチが身の周りに製品やサービスによく注意して、見つけた銘柄であり、彼の株式投資の成績に大きな功績をもたらした。

買い候補の条件

株を選ぶ場合、何か簡単な基準はないのだろうか?リンチは、それに対して以下のように述べている。

リンチは低PER、株主資本利益率が15%~20%、売上高利益率が10%前後をメドにしたらいいという。それに競争力があり、誰でもできるフランチャイズを持っていて、スーパーマンでなくても経営できるような商売がよい。

「マネーマスターズ列伝」より引用

リンチは、大方の投資家と違って、誰でも簡単に経営できる事業をしている会社を好む。

株で儲けるには、経営力があり、熾烈な競争を勝ち抜いてきたエリート企業でなくても、普通の会社で十分だと言っている。そして、最も重要なことは割安であること。そして妥当な株価に戻る前に潰れてしわまないだけの体力のある会社であること。

リンチの表現でいう「まずまずの能力の新しい経営陣が乗りこんでいっても何とか自信を持って二、三年は好業績をあげられるような会社」が彼の買い候補である。

株で勝つ

ピーター・リンチの投資について、彼の著書である「ピーター・リンチの株で勝つ」で纏めている。興味があればそちらも参照して欲しい。

また、ピーター・リンチに興味が湧いたなら「マネーマスターズ列伝」以外にも、リンチの投資テクニックがより深く書かれている「ピーター・リンチの株で勝つ」を読んで欲しい。この本には「素人の個人投資家でもプロを上回る成績を残すにはどうすれば良いのか?」そのヒントが存分に書かれているためだ。

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