ハイテク株などの成長株を超長期投資、フィリップ・フィッシャーの投資に学ぶ「マネーマスターズ列伝」のススメ

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前回、「マネーマスターズ列伝」より「ジョン・テンプルトン」を紹介した。

今回は、1955年にまだ小さなラジオ製造業者で無名だったモトローラ株を買い、2004年3月に96歳で死ぬまで保有し続けた。など、様々な伝説を持っている成長株投資で有名な「フィリップ・フィッシャー」について紹介したい。

投資の秘訣

株式投資で成功にはどうすれば良いか?その考え方の基本について、フィッシャーは以下のことを述べている。

並外れて優秀な企業を選んで株を買い、その企業が成長し内容が充実していく間は何年間でもずっと持ち続けること。そうすれば最初の投資額がいつの間にか何倍にも成長していた、という日が必ずくる。企業の実体価値が増加すれば、株価もそれに応じて上がっていくのは間違いない。だから実体価値の成長に目を凝らすことが大切なのだ。実体価値の成長なくして株価の成長はありえない。

「マネーマスターズ列伝」より引用

フィッシャーは、トレーダーが行う短期投資については否定的である。同様に企業についても、短期的な目標だけを追求していると最悪の失敗を招く恐れがあると述べている。

企業経営者は長期にわたって立派な会社を作りあげることを最優先課題とすべきである。経営者がこの目標に向かって全力を尽くし、あらゆる企業活動がこの目標に向かって進められるとき、その結果として企業成長が実現する。そして、経営者がこれらをうまくやりおおせる限り、投資家はついてくるものだとも言っている。

売らずに持ち続ける

フィッシャーは”売り”について、有名な言葉が存在する。

株式の買い付けさえ正しくできれば仕事はほぼ終わったものと考えてよい。売却のタイミングは(中略)まず考える必要はない。保有し続けるのが最良の策である。

「マネーマスターズ列伝」より引用

フィッシャーは、株価が不当に高くなりすぎたからとか、相場全体が崩れそうだからといって株式を売却すべきでないと述べている。

これらの売却は、将来もっと安値で買い戻せるということを前提にしている。だが、実際に買い戻すのは至難の業で、株価はあれよあれよと戻ってしまい、それを眺めて地だんだを踏むのが関の山となるからだ。

そもそも、フィッシャーが購入しようと思う銘柄とは、永久に成長し続ける可能性を秘めた会社であり、そうした会社の株は必ず値上がりすると信じている。

向こう十年で3倍にも4倍にもなる可能性がある銘柄を仕込んだなら、いま3割や4割過大評価されていたところで問題はない。買ってからかなり値上がりしたといっても、それは当然起こるべきことが起こっているということにすぎないのである。

ただし、以下の場合は例外として株を売却すべきであるとフィッシャーは述べている。

  • 事前に行った企業評価が誤りだったと後で分かったとき
  • 企業が事前の評価に値しなくなったとき

経営陣が往年の指導力をなくしてしまったり、新しい経営者が前任者ほど有能でなかった。主力製品の市場占有率が大きくなりすぎて、業界や経済全体の伸びと同程度しか成長が期待できなくなるといったケースの場合は、その企業の株は売却すべきである。

優れた企業

フィッシャーは、魅力ある企業の特徴として次のようなものがあると述べている。

既存製品および新製品がもたらす企業の特徴性、高水準かつ上昇基調の売上高利益率と資本利益率、効果的な研究開発、強力な販売組織、業界のリーダーであり規模の利益を享受できること、独特な製品やサービスがあるという意味での効果的な「フランチャイズ」などである。

「マネーマスターズ列伝」より引用

また、望ましい経営者の資質として以下の項目を挙げている。

堅実な会計手法と採っているという意味での清廉さ、株主など社外の者からの接触を積極的に受け入れる姿勢、長期的に視点に立ち、株主勘定を希薄化させずに業績を向上させる努力(必要とあれば将来のためには当四半期の利益も犠牲にできる態度)、企業環境の変化に対する即応力、行き届いた財務管理、必要に応じて各部門を集結してプロジェクトを遂行する能力、各事業に必要な特殊技術、経営者育成プログラムを含む優れた人事管理。

「マネーマスターズ列伝」より引用

魅力ある企業で望ましい経営者の資質を持っている一流企業に投資して、その成長が続く限り持ち続ける。これが株式投資で成功する秘訣である。

もし、フィリップ・フィッシャーに興味が湧いたなら「マネーマスターズ列伝」以外にも、フィッシャーの投資テクニックがより深く書かれている「株式投資で普通でない利益を得る」を読むことをオススメする。

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