僕は株や経済の本、ちょっとバイオレンスな小説を読むことが多い。でもこうした本ばかり読んでいると心がコジれそうになるので、感動出来る本をグーグルで探していたら有川浩の「レインツリーの国」がヒットした。
ちょっと気になったので「レインツリーの国」を読んでみたのだが、期待通りしっかりと感動できてコジれた心を少しほぐすことが出来た。最近、感動していないなという人は読んでみて損はない本なのでオススメしたい。
「レインツリーの国」の感想
僕自身、普段めったに読まない恋愛小説。最後まで読み切れるか不安一杯だったが、結局は休憩なく一気に読み切ることが出来た。
もし私が幸せになっていいのなら、どうかあの人と少しでも長く一緒にいられますように。
「レインツリーの国」より引用
どうか、あの人が私を幸せにしてくれたように私もあの人を幸せにできますように。意固地な私があの人をあまり傷つけずに済みますように。
この小説のラストに書かれているヒロインの言葉。単純な性格なのか僕はこの言葉を聞けただけで読めただけでこの小説を読んで良かったなと思った。
最近は草食系と言われる時代で、恋愛に否定・悲観的な人が多い。だが、古代中東の賢人は人生を黄金のように輝かせたければ「自分の守りたいもの」を持てと言っている。
若い時は不器用でも良いから恋愛に励むべきで、そして自分の人生を輝かせるためにも守りたい恋人を探しあてた方がいいんじゃない。ちょっと甘くて香りの良い紅茶のような小説「レインツリーの国」を読んで、そんなことを僕は思った。
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