株式投資のリスクとリターンを学術的に知ろう、「ウォール街のランダム・ウォーカー」

株の本のイメージ株の勉強

株式投資のリスクとは、お金を無くすこと。そしてリターンとは、お金が増えること。僕にとって株式投資のリスクとリターンとは、それくらいのレベルの認識である。

ちなみに、それくらいのレベルの認識でも株式投資をするうえで困ったということはない。

そんな中で、アメリカの経済学者であるバートン・マルキールがその著書である「ウォール街のランダム・ウォーカー」で、株式投資のリスクとリターンについて学術的に説明しているのを見つけた。

この内容がとても面白かったので、今日はその内容を紹介したい。

株式投資のリスク

株式投資には2つのリスクがあるとされる。そのリスクとは、「システマティック・リスク」と「非システマティック・リスク」だ。

システマティック・リスクとは、株式市場全体が変動すること、また、ほとんどの株式がある程度一緒に動いてしまう株価変動のリスクである。

このシステマティック・リスクは、市場リスクとも呼ばれている。株式というものが、ある程度同じ方向に上げ下げする傾向があることから生まれたものである。

非システマティック・リスクとは、例えばストライキや新製品の発表など、その企業特有の要因によって生まれる株価変動のリスクである。

ここで覚えておきたいことは、システマティック・リスクは分散投資をしたとしても低減できないということである。なぜなら、株式市場全体の平均を買ったとしても、市場自体が大きく変動するリスクは取り除けないからだ。

取り除けるリスク

非システマティック・リスクとは上記で説明したように、個別企業特有の要因によって引き起こされる株価の変動のことである。

個別企業の株価は、大規模な新規受注の獲得やストライキ・財務部長の使い込みの発覚などのニュースによって変動することがある。こうした株価の変動は、市場全体の株価の変動とは独立して動くことが多い。

こうした非システマティック・リスクがもたらす株価変動は、分散投資によって取り除くことができる。

では、どのくらい分散すれば非システマティック・リスクは取り除くことができるのだろうか?「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、以下のように述べている。

ポートフォリオに30銘柄を組み入れた時点で、非システマティック・リスクがかなり取り除かれ、そこからさらに分散投資を行っても、リスクはあまり低下しなくなる。よく分散された60の銘柄を組み入れると、非システマティック・リスクはほとんど取り除かれ、それ以後このポートフォリオはほとんど市場と同じように動くようになる。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より引用

リスクとリターン

投資とは、リスクを取るからこそ、それに見合ったリターンが生まれる。

そして、株式投資には「システマティック・リスク」「非システマティック・リスク」というリスクが存在する。

では、株式投資のリスクからどれくらいのリターンを期待するのが妥当なのだろうか?「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、以下のように述べている。

リスクの嫌いな投資家はより高いリターンが得られなければ、リスクの高い証券を保有することはないだろう。しかし、個別証券のリスクのすべてが、リスクの代償としてプレミアムにつながるわけではない。総リスクのうち非システマティック・リスクの部分は、適切な分散投資によって容易に取り除くことができるからだ。しがたがって、投資家が非システマティック・リスクを負うことに対してリスク・プレミアムが支払われると考えるべき理由はない。総リスクのうちプレミアムによって報われるのは、あくまで分散投資によっても除去できないシステマティック・リスクの分だけである。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より引用

最後に

株式投資には「システマティック・リスク」と「非システマティック・リスク」がある。

その中で「非システマティック・リスク」は、分散投資によって取り除くことができる。このことを知ったときに、僕は株式投資に関して一回り『成長』した感じた。

ちなみに『成長』という言葉は、とても便利で効果絶大のホメ言葉である。大人でも子供でも「成長した」と言われると気分が良いものだ。

『成長』という言葉の効果について興味がある方は、以下を参照して欲しい。

株式投資には、僕の知らないことがたくさんある。このことが、僕の知的好奇心を燻ぶる。こういう一面があるから、株式投資は辞められない。

また、前回の記事で「ウォール街のランダム・ウォーカー」より「株式投資のリスクを低くするために分散投資を知ろう」という内容を紹介している。興味があれば、そちらも参照して欲しい。

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