ミスター成長株と呼ばれたT・ロウ・プライスの株式投資方法を学ぼう、「マネーマスターズ列伝」のススメ

本棚の画像株の勉強

名ファンドマネージャーと呼ばれた人たちは「成長株投資」や「バリュー投資」など、さまざな投資方法を駆使して成功を収めてきた。このような名ファンドマネージャーが実践していた投資方法を、一般的な投資家にも分かり易く説明してくれている本として「マネーマスターズ列伝」がある。

初代ドイツ帝国宰相のオットー・フォン・ビスマルクは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉を残している。

「マネーマスターズ列伝」で紹介されている人物は、長い期間投資市場で活躍してきた人たちばかりである。その人たちの貴重な経験を学ぶことは、自分で投資を行う際に非常に立つものとなるし、大いなる糧にもなるだろう。

プライスの投資理論

T・ロウ・プライスは、成長株理論で有名な人物だ。また、T・ロウ・プライス・アソシエイツというファンドを創り上げ、アメリカ最大級にまで成長させた名ファンドマネージャーである。

プライスの理論は、ひと言でいえば以下の通りである。

投資家が成功するためには、”成長を約束された肥沃な土地”を探し出し、そこで発見した成長株を長期にわたって保有するのがベストだ

「マネーマスターズ列伝」より引用

またプライスは、投資するタイミングについて以下の意見も述べている。

産業にも企業にもライフサイクルがあるが、投資のタイミングとして最も有利で、かつリスクが少ないのは、成長の初期の段階である。逆に、成熟期に達してしまった企業に投資すれば、リスクが高まるだけで儲かるチャンスは減っていく。

「マネーマスターズ列伝」より引用

プライスは成長が期待される分野・産業を見つけ出して、その中でとびきり優秀な成長企業に投資してきたのである。

プライスが言う優秀な成長企業とは、景気の主循環のピークがめぐってくるたびに一株当たりの利益の記録を更新してきた会社である。そして、今後も新たな景気循環がめぐってくるたびに利益水準を更新してゆく見込みのある会社のことである。

こうした理論に基づいて投資をしていった結果、プライスは着実な成果を上げ、アメリカで最も著名な投資家の一人となったのである。

成長株の条件

プライスは成長企業の必要条件として、以下の5つを挙げている。

①商品の研究開発力と市場の開拓力に優れていること
②激しい競争にさらされていないこと
③政府の規制から比較的自由な業種であること
④総人件費は低いが、一人当たりの報酬は高水準であること
⑤売上高利益率が高水準で推移し、一株当たりの利益が急速に伸びている一方で、投資資本利益率が10%以上あること

「マネーマスターズ列伝」より引用

また成長企業の中から有望な企業の見分け方として、過去の業績推移に注目して以下のことを確認するように述べている。
・不況下にあっても利益を伸ばしているのか?
・景気循環を経て、ピーク時とピーク時、谷と谷をそれぞれ比べてみて、利益が伸びているか?

過去の業績推移から優良企業を見つけることが出来たのなら、あとはその企業の優位性が今後の維持できるのかどうかを判断するのだ。維持できると思えば、その会社は投資対象の会社となる。

買いのテクニック

プライスは成長株の買い目標PER(株価収益率)を決める際の実践的指針として、以下の指針を提示してくれている。

過去2、3回の株式市場循環のピーク時とボトム時でのPERに着目し、対象銘柄がその期間につけた最低PERに3分の1程度上乗せして目標値を出す

「マネーマスターズ列伝」より引用

非常に高いPERで買った成長株の投資収益率は低くなる。特に、債権の利回りが高い時期に非常に高いPERで買った成長株を買ってしまった場合、投資家にとって債権と成長株の利回り格差は深刻な問題になることがある。

成長株の「総合利回り」は、債権や株式一般の総合利回りよりも有利でなければならないとプライスは述べている。そのためにも、プライスが提示してくれている成長株の買いテクニックは覚えておく必要がある。

まとめ

プライスの投資方法は「成長が期待される分野にあり、かつ経営がしっかりしている会社を選び、その株を買う」というものだ。この投資方法は、非常にシンプルで成長株投資の基本とも言えるものだ。

このプライスの成長株投資の方法をより深く理解したいなら、「マネーマスターズ列伝」以外にも「T・ロウ・プライス 人、会社、投資哲学」の本を読むことをオススメしたい。

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