株式投資の二大理論「ファンダメンタル」と「砂上の楼閣」を知ろう。「ウォール街のランダム・ウォーカー」

株の本のイメージ株の勉強

人というのは、物事をスマートに洗練させていく。

古代中国の春秋戦国時代末期を舞台を舞台にした漫画「キングダム」がある。その漫画「キングダム」の中で、秦国の天才軍師『昌平君』は、戦について以下の言葉を残している。

腕力で叶わぬ相手を討つために武器を使う
強き武人を討つために人数を集める
大人数の戦いを有利にするために策を練る
万を超す規模の今の戦場では策が全てだ

「キングダム13巻」より引用

株式投資についても、長いこと研究され洗練されてきた。

「月の満ち欠け」や「太陽の黒点」、果ては「スカートの長さ」から株価の値動きを予測し、利益を得ようとした時期もあった。

だが長い年月を経て、現時点での株式投資の世界では「ファンダメンタル」と「砂上の楼閣」の理論が、二大勢力として占められるようになった。

「ファンダメンタル」と「砂上の楼閣」の理論。この理論は、どういった理論なのだろうか?

「投資のバイブル」として有名な『ウォール街のランダム・ウォーカー』という本の中に、「ファンダメンタル」と「砂上の楼閣」の理論について書かれている。ので、今日はその内容を紹介したい。

また、前回の記事で「ウォール街のランダム・ウォーカー」より「株式投資で儲けるにはインデックス・ファンドを買うだけ」という内容を紹介している。興味があれば、以下を参照して欲しい。

「ファンダメンタル」理論

「ファンダメンタル」理論について、「ウォール街のランダム・ウォーカー」の本の中で以下のように紹介されている。

ファンダメンタル価値学派は、投資対象が普通株であれ不動産であれ、「ファンダメンタル(本質)価値」と呼ばれる絶対的な価値があり、それは現状分析と将来予測を注意深く行うことによって推定できる、と主張する。そして、資産の市場価格がこのファンダメンタル価値を下回れば購入し、上回れば売却するチャンスだと考える。なぜなら、この理論によれば、この一時的な割安・割高な状態は、いずれ修正されるからである。このアプローチによれば、投資というのはやや退屈だが、きわめて単純明快な作業である。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より引用

このファンダメンタル価値理論で、最も有名な人物として「ベンジャミン・グレアム」がいる。

「ベンジャミン・グレアム」について、深く知りたい方は以下を参照して欲しい。

「ベンジャミン・グレアム」は、自身の著書「証券分析」の中で、企業の本質的価値を算出することが出来る計算式を載せている。この計算式を使えば、誰でも電卓かパソコンをちょっとたたくだけで、その企業の本質的価値を簡単にはじくことができる。

だが、「ベンジャミン・グレアム」は晩年にこう言っている。

現在の株式市場において、「ファンダメンタル(本質)価値」を使用した投資方法が一般的になってしまった。そのために、私は効率的市場仮説を支持すると。

効率的市場仮説とは、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されているとする仮説である。

この効率的市場仮説が正しいとするならば、企業の本質的価値(ファンダメンタル価値)を算出する行為は無駄な作業となる。ということは、株式投資で「ファンダメンタル」理論を用いたとしても、儲けることは出来ないということになる。

「砂上の楼閣」理論

「砂上の楼閣」理論について、著名な経済学者であり投資家でもあるケインズの言葉が「ウォール街のランダム・ウォーカー」の本の中で述べられている。

ケインズは当時のイギリス市民なら誰でも理解できるたとえで、株式投資の本質を説明した。それがかの有名な「新聞紙上美人コンテスト」である。これは当時、ロンドンのある大衆紙がアトラクションとして、定期的に新聞紙上に100人の美女の顔写真を掲載して、不特定多数の読者に六名連記で投票させた催しのことである。そして、この「美人コンテスト」で選ばれた美女たちに、最も近い投票をした読者に、多額の賞金が与えられた。

ちょっと頭のいい読者なら、この美人投票に勝つためには、読者個人の美的基準は全く無関係なことに気づくだろう。この場合のより優れた投票戦略は読者たちが美人と思う顔のほうを選ぶことである。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より引用

この「美人コンテスト」の例えは、株価形成に関する「砂上の楼閣」理論の考え方を端的に示している。買い手が支払ったよりも高い価格で、他の誰かに売りつけることができる見通しが立てば、どんな投資で意味を持つということだ。

この「砂上の楼閣」理論で、賢明な投資家することはだた1つである。

ゲームの始めの方で参加し、機先を制することである。それが出来れば、たとえあなたが本質価値の三倍の値段でものを買ったとしても、あなたより愚かな人を見つけて五倍の値段で売りつけさえすれば、なんの問題もないからだ。

だが、この「砂上の楼閣」理論を用いても株式投資で成功するとは限らない。なぜなら、最も破局的な空売り屋と呼ばれる「ロバート・ウィルソン」みたいな人たちが、虎視眈々と罠を仕掛け獲物を狙っているからだ。

「ロバート・ウィルソン」について、興味がある方は以下を参照して欲しい。

「ロバート・ウィルソン」は、貪欲な証券会社が二流どころの会社を”人気”銘柄に仕立てあげ、株価を力ずくでふくらませる。そして、そうした”人気”銘柄をパンクさせるのが仕事である。

もしあなたが、こういった人気銘柄に手を出してしまったとしたならば。「ロバート・ウィルソン」みたいな人達から、手痛いしっぺ返しを食らうことになるだろう。

もし、人気銘柄に手を出さないとするならば。僕は、「砂上の楼閣」理論を支持してもいいんじゃないかと思う。

けれども、この「砂上の楼閣」理論を用いて株式投資の臨んだ大多数の人は、大事な財産を失うという大失態をおかしている。

それは、1980年代の日本株バブルを見れば明らかだ。「砂上の楼閣」理論を使って株式投資で儲ける。これも、なかなか難しいものだとも思ってしまう。

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