利益成長が本業によるものなのか財務操作なのかを確認してみよう

株の勉強

株式投資しても良い企業かどうかを確認する場合、利益を重視する人は多いと思う。僕も資産も着目するが利益を最重要視して投資判断をしている。

もう少し具体的に言えば、EPS(1株当たりの利益)が毎年成長している会社に投資したいと考えている。

ただ注意点もあって、利益というものは財務操作で生み出しやすいということがある。

財務操作で利益を生み出す手法として、「仮払いの生産を次の期に回す」「減価償却を少なめに計算する」「在庫金額を水増しする」などがある。

こうしたことをしている会社に投資をすると、その期間は良く見せられた利益を上げているので良い会社かなと思ってしまうが、しばらくしてメッキが剥げ悲惨な目に合う。

また自社株買いも業績悪化をごまかす手段として利用されることもある。

このことを、株式投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは以下の様に述べている。

自社株買戻しを利用すれば、税引利益が成長していなくても、EPSを成長させることが可能だ。時には、税引利益は減少しているのにEPSは成長しているという状況さえ、作り出すことができる。したがって、利益の動向を分析する際には、単にEPSの成長率にとどまらず、税引利益総額の成長率も併せて計算し、両者を比較してみることが大切である。

「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」より引用

企業が行う自社株買戻しは、税引利益の成長を上回るEPS(1株当たりの利益)の成長を可能にすることができる。

当期利益が減少している一方でEPSが増加している場合は、発行済み株式数の減少が主な要因である可能性があるので注意が必要というやつだ。

株式投資をする上で企業の利益に着目することはとても重要である。だが、その利益は本業でしっかり稼いだものなのか、財務操作で作らたものなのかを判断することも非常に重要である。

そのことを僕は強く意識するようにしているため、利益を見る場合は短期間の利益だけに着目するのではなく、少なくても過去数年間の会計期間の利益に着目し投資の判断を下すようにしている。

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