ときどき売却する人の利回りは、ただ持ち続けている人と比べて低い

株の本のイメージ(2022,23年) 株の勉強

長い目で見れば、株式市場は投資家が売った後もほぼ同じ水準で推移する。だから、ときどき売却する人の利回りは、ただ持ち続けている人と比べて低い。

「敗者のゲーム」より引用

市場に勝ち続けることの困難さとインデックス投資の有効性を指摘した投資コンサルタントの「チャールズ・エリス」は、その著書である「敗者のゲーム」で以下のことを述べている。

長期間の株式データを確認したところ、検証した期間において最も上昇したベスト10日(検証期間全体のわずか0.1%にも満たない)を逃すだけで、リターンの平均水準は11.4%から9.2%へ低下する。また、ベストの上昇日をさらに20日間逃すと、リターンは9.2%から7.2%へと低下してしまう。

株式投資をしていると、株価が下落しそうなタイミングで売り、底値になったら買う。教科書的な投資方法だが、実際にやるとなるとかなり難しいということを体験することができる。僕自身も、タイミングを読んで株を売買していたころのリターンは最悪であった。

最近では、日経平均がバブル気味で、かつ中国の不動産問題などの影響で近々株価が大きく下落するのではと噂されている。

僕自身もそうなる可能性は高いと思う。だが、今持っている株は売らないと決めている。「チャールズ・エリス」の「敗者のゲーム」を読むと、市場のタイミングを読んで売買することは、頭が良くない僕には不可能だと思える所業だからだ。

ミズホメディー(4595)

2022年8月24日に、ミズホメディー株を3,025円で100株購入した。

この株は僕が2022年に購入した株のなかで、一時はベスト3に入るほどの評価益をあげていた。

だが現時点(2022年9月5日)では、△10.4%の評価損となっている。

ミズホメディーのチャート画像

保有株であるミズホメディー、この株を高値で売り、底値で再度購入したとしよう。そしたら、△10.4%の評価損ではなく、うまくいけばプラス50%以上の儲けを叩き出すことが出来ただろう。

けれど、そんなことは出来るのだろうか?この乱高下しているミズホメディー株で、プラス50%以上の儲けを叩き出した人は世の中にいるのだろうか?

僕には、こうした流れに乗った取引は残念ではあるが出来ない。

ので「チャールズ・エリス」の言う『ときどき売却する人の利回りは、ただ持ち続けている人と比べて低い』という言葉を信じながら、ミズホメディー株を保有し続けたいと思う。

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