よく見られる現実的な企業間のシェア率を知って、株式投資をしてもよい会社を探そう

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イギリスのフレデリック・ウィリアム・ランチェスターが勝ち方に関するルールを研究し分かりやすくまとめたものとして、ランチェスター戦力というものがある。

そしてランチェスター戦力では、企業間における販売競争の優劣とシェア率(市場占拠率)を3つの数字で導き出している。その数字とは、

  • 73.9%
  • 41.7%
  • 26.1%

である。

73.9%のシェアを誇る企業があれば、その企業は絶対的安全な地位を約束されている。また26.1%のシェアを誇る企業は、例え業界1位の立場であっても不安定な立場で、いつ他者に逆転されるかわからない状態である。

このシェア率と企業間における販売競争の優劣の関係について興味がある方は、以下を参照して欲しい。

が、実際の日本の市場では「26.1%」のシェアを誇る企業すら少なく、もっと低いシェアレベルの競争がほとんどである。

では実際の日本の市場シェアレベルに合わせるには、どのような数字を使用すればよいのか?その数字とは、以下の通りである。

  • 19.3%
  • 10.9%
  • 6.8%
  • 2.8%

この実際の日本の市場シェアレベルに合わせた数字を用いて、企業間における販売競争の優劣を判断する。それを株式投資に生かせば、成功する確率をより高めることが出来るだろう。

実際のシェア率からみる競争

シェア率(市場占拠率)「19.3%」という数字は、弱者中の強者と意味する。弱者同士のドングリの背比べから1歩抜け出しつつあるレベルである。

シェア率(市場占拠率)「10.9%」という数字は、「足がかり」と呼ばれ強者への糸口である。弱者の中で一定の地位を確立し、強者への足がかりをつかめるかどうかのギリギリレベルである。

シェア率(市場占拠率)「6.8%」という数字は、競争相手から競合者としての存在意義を認められるかどうかを意味し一般的に弱者の平均的レベルである。

このレベルにとどまる限り「利益率の伸びる可能性なし」「強者に対する勝ち目なし」という数字である。

シェア率(市場占拠率)「2.8%」という数字は、競争市場のなかで相手から無視されるか、かろうじて存在が許されるレベルである。

また強い競合者が多くなれば、生き残れるか消え去るかの分かれ道にあるレベルを示す数字である。

最後に

高配当で割安株に投資して成功したファンド・マネージャーとして「ジョン・ネフ」という人物がいる。

この「ジョン・ネフ」は、以下の言葉を残している。

株式市場というものは成長性を過大評価しがちなものであるうえ、成長株には二つの弱点があるというのだ。一つには、成長株は死亡率が高い―つまり成長株の折り紙がついてからの成長期間は意外に短いことが多いということ。もう一つは、成長率は少々劣っても、現在高配当を続けている株のほうが総合利回りがよくなるケースがしばしば見られるということである。

「マネーマスターズ列伝」より引用

高配当企業というのは、低成長の企業に多く見られる。

しかし低成長の企業であっても、高シェアの企業であれば着実に配当と利益を上澄みしていくことが出来るだろう。

「ジョン・ネフ」もそうした優良企業の選択して、多大な利益を生み出している。

「ジョン・ネフ」の投資について興味がある方は、以下を参照して欲しい。高配当で割安株狙い「バリュー」志向の投資方法を理解することが出来るだろう。

ランチェスター戦力より企業間における販売競争の優劣とシェア率(市場占拠率)を知って、優良企業に株式投資をして成功の足がかりにして欲しい。

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