長いこと株式投資をしているとSNS上で、NISAで保有すべきおすすめ株ベスト5みたいなものがよく流れてくる。
僕自身の少しだけひねくれた性格と長年の経験から。そういったものはスッと次の動画へスワイプするのだが、次の動画でも株式投資についてのものが流れてくるときもある。暇な株式投資家のSNSの宿命なのだろう。
SNSのオススメだけで株を買う人はいないと思うが、本来株式というものはどのようにして選び買うべきなのだろう?
僕は史上最大のミューチュアル・ファンドであるマゼラン・ファンドを運用したピーター・リンチの言葉を思い出して株を選ぶようにしている。
何を基準にして株価が上がるといえるのだろうか。いくらで買えばよいのか。
それは、その会社がどのくらいの値打ちがあるのか、そして明日は今日よりどれだけその値打ちが上がるかということである。それには数多くの理論があるが、私にとって重要なのは収益と資産であり、とくに収益である。時として株価が会社の内容に追いつくのに何年もかかり、しばらく低迷して、投資家に株価はもう上がらないのではないかと思わせることがある。だが、会社の内容(値打ち)は必ずいつか正しく評価されるものである。収益と資産をもとに株を分析するのは、コインランドリーやドラッグスアやアパートを買う場合と全く同じである。株とは、宝くじではなくて、ある会社の部分所有権だということを忘れてしまいがちである。
「ピーター・リンチの株で勝つ」より引用
ピーター・リンチの言うように、コインランドリーやドラッグスアやアパートを買うのと同じような感覚で買いたい会社の収益と資産を分析すべきだろう。そして、特に収益が大事なのは僕もピーター・リンチと同じ意見だ。
勝手な想像だが収益と資産を分析せずに株式投資をしてる人の行動は、〇〇ショックなどで株価が下がった場合、証券会社に「これからどうれば良い?」と電話して保有株を売り払い、そして株価の下げに強い商品に切り替えるのだろう。
株が簡単に売買できる性質と、杜撰な投資知識からこのような行動になるのだろう。
株ではなくアパートを買ったとした場合に、アパートの価格が10%下がったら売るものなのだろうか?ちゃんと資産として評価が出来ており賃料もしっかり入ってきてれば売ることはないだろう。
また何十年と株式投資をして感じることなのだが、株式というものはある程度の価格で買えてれば、ほとんどの株は右肩上がりで株価は上がっていくものだ。
なぜ株価が上がっていくのかは明確に説明はできないが、株式の持つ性質だと僕は思っている。そのことを示すように、数十年前に買った株の95%以上は株価が何倍、何十倍となっている。
だからこそ僕は株式投資は、アパートを買うのと同じような感覚でいたい。ちゃんと買いたい株の会社の収益と資産を分析して、〇〇ショックなどの下落は無視して保有し続けたいと思うし、実際にそのように行動している。
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