インデックスファンドの成績を超えるための株式ポートフォリオとは?

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インデックスファンドの成績を超えることはできないのだろうか?世界でも有名なフィナンシャル分野の教授であるジェレミー・シーゲル博士は、著書である「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」で以下のポートフォリオを勧めている。

ワールドインデックスファンド:50%
 米国株 30%
 非米国株 20%
リターン補完戦略:50%(各10~15%)
 ■高配当戦略
  ・配当利回り上位20%
  ・ダウ10種、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種
  ・REIT(不動産投資信託)
 ■グローバル戦略
  ・S&Pグローバル100
  ・ダウ・ジョーンズ・グローバル・タイタンズ
  ・多国籍企業への分散投資
 ■セクター戦略
  ・石油および天然資源
  ・医療品
  ・有名ブランドの生活必需品
 ■バリュー戦略
  ・低PER
  ・生き残り上位(成長率が期待を上回る)
  ・バークシャー・ハザウェイ

「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」より引用

シーゲル博士は、インデックスファンドを株式投資のコアにしつつも、上記で紹介しているリターン補完戦略を組み合わせることでインデックス運用を上回る成績を残せると述べている。

「D-I-V」指針

シーゲル博士は「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」の本の中で、株式ポートフォリオの構築するにあたって3つの指針をまとめており、その頭文字をとって「D-I-V」指針というものを紹介している。

配当(Dividend)
 個別銘柄の選択にあたっては、持続可能なベースでキャッシュフローを生成し、それを配当として株主に還元する銘柄を選ぶ。
国際(Internationau)
 世界のトレンドを意識する。このままいけば、世界経済の均衡が崩れ、中心は、米国、欧州、日本から、中国、インドをはじめ途上国世界へとシフトする。
バリュエーション(Valuetion)
 成長見通しに対してバリュエーションが適正な株を買いつづける。IPO銘柄や人気銘柄は避ける。個別銘柄であれ業界であれ、市場の大勢が「絶対に買い」とみているうちは、買わない。

「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」より引用

この「D-I-V」指針をもとにして、上記のポートフォリオを構築することでインデックス運用を上回る成績を残せると述べているのだ。

全世界株式に投資できるインデックスファンドとして有名な「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」というものがある。このインデックスファンドは、過去10年で年率約16%のリターンを叩き出している。

株式投資の世界では、このリターンでも十分な成績である。だが、もしあなたがインデックス運用を上回る成績を残したいと考えているのなら、シーゲル博士は「D-I-V」指針をもとにした上記の株式ポートフォリオを構築することで、インデックス運用を上回る成績を残せるかも知れない。

そして、僕自身は「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」の本を読む限り、この株式ポートフォリオに挑戦する価値は十分にあると思っている。

また、シーゲル博士が提案しているポートフォリオを構築するには個別銘柄の選択が必要となる。基本的な考え方は「D-I-V」指針となるのだが、詳細を知るためには「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」の本を読む必要がある。

インデックス運用を上回る成績を残したいと考えているのなら、ぜひ一読することをオススメする。

僕のダメダメなポートフォリオ

僕が株式投資を始めて十数年経つ。そして、十数年経った僕の株式ポートフォリオは日本の個別株が90%以上を占めている状態だ。マネックス証券のMONEX投資力診断の結果によると、僕の株式ポートフォリオはS&P500やNASDAQ総合の成績には遠く及ばない。

こんな成績になった理由は「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」の本に載っているように、きちんとした個別銘柄を選択せずに購入した結果なのかも知れない。これからはこの本に載っていることをベースとした銘柄を購入するようにしたいと考えている。

だが、本当の大きな間違いはインデックスファンドを株式投資のコアにしたポートフォリオを構築していないことなのかも知れない。

インデックスファンドの素晴らしさは、個別銘柄への投資を押しているシーゲル博士も認めている。また、アメリカの経済学者であるバートン・マルキールや世界一の株式投資家と名高いウォーレン・バフェットも認めている。

特にウォーレン・バフェットは、個別銘柄の選択技術が低い人間ほどインデックスファンドの購入を勧めている。

今まで僕は、自分の投資技術を過信してきたのだろう。これからは、インデックスファンドのポートフォリオ比率を上げていくことにも注力したいと思う。

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