史上最大のミューチュアル・ファンドであるマゼラン・ファンドを運用した伝説の人物「ピーター・リンチ」。「ピーター・リンチ」 は、株式投資をする上で個人投資家の優位性について以下の言葉を残している。
個人投資家は身の周りに製品やサービスによく注意して、その中から優れた銘柄を発見すべきだ
「マネーマスターズ列伝」より引用
ピーター・リンチは、「ダンキン・ドーナッツ」「ヘインズ」などリンチの家族が喜んで使用していたモノやサービスに注目していた。そして、そのモノやサービスを作っている会社に投資して成功を収めることが多かった。
株式投資では、自分が知らないモノより、自分がよく知っている製品やサービスに注目した方が成功しやすい。
自分がよく知っているということは、株式投資先の会社を選ぶのに非常に優位に立てるのだ。この優位性は弱小の個人投資家であっても、株式投資プロ達に負けることない能力であると「ピーター・リンチ」は述べている。
エフ・ジェー・ネクスト(8935)
2021/7/20に以下の株を購入。
- エフ・ジェー・ネクスト(8935)
1,028円で100株購入。
購入時のPER(予):6.1倍、PBR(実):0.62倍、ROE(実):9.57%、配当利回り(予):4.67%
マンションデベロッパー。首都圏で『ガーラ』ブランドの投資用ワンルームマンション販売が主力。
エフ・ジェー・ネクストのここ数年の株価チャートは以下の通り。
購入時のコメント
売上について、ここ5年は約614~848億円の間で推移している。
純利益について、ここ5年は約46~67億円の間で推移している。また、会社四季報の純利益予想によると今期の2022年03月期決算と、来期の2023年03月期決算は増益となる見込みである。
エフ・ジェー・ネクストは不動産業に分類されており、不動産業全体の市場平均のPERは18.7倍となっている。アールビバンの現時点でのPER(予)は6.1倍で、不動産の市場平均と比較してかなりの割安感がある。
純利益の利益率については、ここ5年は約6.8~8.9%の間で推移している。この利益率について、同じ業種のマンション開発会社や不動産デベロッパーの「プレサンスコーポレーション」「日本エスコン」と比較するとやや物足りない数値である。
キャッシュフローについては、ここ5年でフリーキャッシュフローがマイナスの年が2回あり、やや安定感に欠けるキャッシュフロー状態であると思っている。
配当について2013年03月期決算から増配傾向が続けている。また、今期の2022年03月期決算では1株:44円→48円と4円の増配となる見込みである。
最後に
今回株を購入したエフ・ジェー・ネクストは、『ガーラ』ブランドの投資用ワンルームマンション販売を主力している会社だ。
僕は不動産にあまり詳しくないのだが、投資用ワンルームマンションって良いモノなのだろうか?
資産運用のブログやYoutubeなどでは、投資用ワンルームマンションは良い様に語られることは少ない。そこが、非常に気になる点である。
それでもエフ・ジェー・ネクストはここ10年間は赤字を出したおらず、会社四季報の純利益予想によると今期・来期は増益となる見込みである。
だから僕は「エフ・ジェー・ネクスト」の株を購入したのだ。
だが、不動産のことに詳しくない僕が「エフ・ジェー・ネクスト」の株を購入したことは間違った選択をしたのかも知れない。
それよりかは、自分がよく知っているサービスやモノを作っている会社に投資すべきだったのだろうか?そうした不安を抱えながら、この銘柄を保有し続けてみたい。
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