アートのマーケティング・プロモーション会社である「アールビバン」の株を購入してみた

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史上最大のミューチュアル・ファンドであるマゼラン・ファンドを運用した伝説の人物「ピーター・リンチ」。 「ピーター・リンチ」 は、その著書である『ピーター・リンチの株で勝つ』で株式投資に向かない人とは以下のような人であると述べている。

株式投資は科学というより芸術であり、何でもはっきりと数量化したがるタイプの人間には向かない。

「ピーター・リンチの株で勝つ」より引用

株式投資市場はふらふらと歩く酔っ払いのようにどこに動くのが予想できないランダムウォークのようなものである。予想できない市場に対してすべてを数量化して判断することはできないし、もし出来たとしてもそれは幻で株式投資市場の気まぐれな芸術性に裏切られる。

そして、最終的には自分のお財布に跳ね返りすべてを数量化する人にとって嫌気しかない市場となるだろう。と、ピーター・リンチは述べている。

今回僕は、アートのマーケティング・プロモーション会社である「アールビバン」の株を購入した。

アート(芸術)を扱う会社の株を購入したとき、僕は昔読んだ「ピーター・リンチの株で勝つ」に記載されている『株式投資は科学というより芸術であり、何でもはっきりと数量化したがるタイプの人間には向かない』の言葉を久しぶりに思い出した。

アールビバン(7523)

2021/7/20に以下の株を購入。

  • アールビバン(7523)

658円で100株購入。
購入時のPER(予):6.3倍、PBR(実):0.51倍、ROE(実):4.46%、配当利回り(予):4.64%

アートのマーケティング・プロモーション会社。催事で版画作品を展示販売等を行っている。

アールビバンのここ数年の株価チャートは以下の通り。

アールビバンの株価チャート

購入時のコメント

売上について、ここ5年は約66~87億円の間で推移している。また、会社四季報の売上予想によると今期の2022年03月期決算は過去最高の売上となる見込みである。

純利益について、ここ5年は約△5~19億円の間で推移している。また、会社四季報の純利益予想によると今期の2022年03月期決算と、来期の2023年03月期決算は増益となる見込みである。

アールビバンは小売業に分類されており、小売業全体の市場平均のPERは48.79倍となっている。アールビバンの現時点でのPER(予)は6.3倍で、現時点での市場平均と比較してかなりの割安感がある。

純利益の利益率については、ここ5年は約△9~23.8%の間で推移している。この利益率について、美術品を扱う「Shinwa Wise Holdings」と比較するとかなり良い利益率と言える。

キャッシュフローについては、ここ5年でフリーキャッシュフローがマイナスの年が2回ある。また、そのうちの1回は営業キャッシュフローのマイナスである。安定感に欠けるキャッシュフロー状態だと僕的には考えている。

配当について2020年03月期決算から1株:50円→30円と20円の減配となっている。また、今期の2022年03月期決算に関して2020年03月期決算と同じ1株:30円となる見込みである。

最後に

アールビバンは、主にアートのマーケティング・プロモーションなどアート関連を主軸にしている会社である。

アート関連に関して、僕は全くの知識がない。だからなのか、アールビバンが行っている事業を面白そうだなとも思うし、少し胡散臭いなぁ~とも思ってしまう。

アートを営む会社に対して、多少の胡散臭さというのは漫画や小説などでよく描かれており、世間でもそうした誤解は少なからずあると僕は思う。

この誤解?がなくなり「アートを営む会社ってすごい!」という感覚をより多くの人が持てば、PER(予):6.3倍という割安感は見直され株価も大きく上昇するのではと思っている。

そんな日は来るのだろうか?「ピーター・リンチ」が述べている株式投資市場の気まぐれな芸術性を感じながら、しばらくはこの銘柄を保有したい。

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