世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり株式投資の神様と呼ばれる「ウォーレン・バフェット」は、レバレッジ(借金)について以下のように述べている。
市場環境が悪化した場合、レバレッジは裏目に出る。その結果、それまでの立派な運用リターンが雲散霧消し、株主資本を破壊する
「1分間バフェット お金の本質を解き明かす88の原則」より引用
僕は投資するなら、出来るだけ債務(借金)の少ない会社に投資したいと考えている。
なぜなら、巨額なレバレッジ(借金)により高い運用リターンを挙げていた運用会社が、ちょっとした躓きにより巨額なレバレッジ(借金)が重しとなり破綻してしまう。過去に何度もそういくことが起こったからだ。
借金は必ずしも悪ではないが、投資するなら借金の少ない会社にしたい。という訳で、今回は有利子負債が0円のマースグループホールディングスの株を購入してみた。
マースグループホールディングス(6419)
2021/7/19に以下の株を購入。
- マースグループホールディングス(6419)
1,630円で100株購入。
購入時のPER(予):15.2倍、PBR(実):0.52倍、ROE(実):1.56%、配当利回り(予):4.27%
パチンコ店向け機器大手。
マースグループホールディングスのここ数年の株価チャートは以下の通り。
購入時のコメント
売上について、2期連続で減収が続いている。が、会社四季報の予想では今期の2022年03月期決算は増収となる見込みである。
純利益について、ここ5年は約8~36億円の間で推移しており幅広さを感じる。また会社四季報の純利益予想よると、今期の2022年03月期決算と来期の2023年03月期決算では大幅な増益となる見込みである。
マースグループホールディングスは機械業に分類されており、機械業全体の市場平均のPERは24.91倍となっている。マースグループホールディングスの現時点でのPER(予)は15.2倍で、現時点での市場平均と比較して割安感があると言える。
純利益の利益率については、ここ5年は約4.4~14.4%の間で推移しており売上同様に幅広さを感じる。
キャッシュフローについては、ここ5年でフリーキャッシュフローがマイナスの年は1回のみであり、キャッシュフローの状態としては安定感を感じる。
配当について、前期の2021年03月期決算では1株:80円→70円と1株:10円の減配となっている。そして、今期の2022年03月期決算では前期同様の1株:70円を維持する予定である。
最後に
パチンコ業界の売上は年々減り続けており、平成7年の売り上げ高は約30兆円ありましたが、平成29年の売り上げは20兆円まで減少している。
マースグループホールディングスはパチンコ店向け機器のメーカーであり、将来的にはなかなか難しいものがあるのかも知れない。
とは言え、マースグループホールディングスは過去10年間で赤字を出したこともなく有利子負債も0円である。規模が縮小していく業界のなかで、いろいろ試行錯誤する時間は残っている財務体質の会社であると考えている。
しばらく様子を見ながら、保有を続けたい銘柄である。
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