株式投資するなら店舗運営する日本企業より、フランチャイズ元のアメリカ企業に投資をしたい

株の本のイメージ 株の勉強

僕はほぼ日本株に投資している。だが、最近はアメリカ株の方がいいんじゃないという気持ちが出てきている。

特にマネックス証券株式会社取締役会長CEOの松本大氏が書いた「世界のマーケットで戦ってきた僕が米国株を勧めるこれだけの理由」を読んで特にその気持ちが強くなってきた。

松本大氏は、この本のなかで米国株の魅力として以下の7つを挙げている。

・上昇力が強い米国マーケット
 米国の株価は大暴落を含みながら最高値を更新し続けており、暴落後の回復力も日本より強い!
・幅広い投資対象
 グローバル展開する世界トップクラスの会社やさまざまなETFに投資することができる!
・高い株主還元と成長性
 10年でダウ指数採用30銘柄の合計配当金は2.2倍、合計1株あたり利益は2.6倍に!
・好業績のグローバル企業に投資できる
 業績好調で配当金も継続的に増加するなど、高パフォーマンスのグローバルブランドの会社がたくさんある!
・注目のテクノロジー企業がたくさんある
 IT分野で圧倒的な存在感を誇るのが米国企業。常に新ビジネスを手がけて高成長を続けている!
・同じスタバでも日米では違う
 過去5年でみると「スターバックス コーヒー ジャパン」よりも米国の「スターバックス・コーポレーション」が株価の上昇率が強い
・今後ますます強くなる米国経済
 実は先進工業国でありながら、米国の人口は増え続けており、今後も経済が活気をもち続ける可能性が極めて高い!

「世界のマーケットで戦ってきた僕が米国株を勧めるこれだけの理由」より引用

アメリカ株は日本株と違った魅力が多い。この魅力を考えるとアメリカ株への投資も悪くないと僕は考えている。

アメリカと日本の株価

過去の実績が未来を反映するとは限らないが、過去の成績だけ見ると日本株よりアメリカ株の方が圧倒的に優秀な成績を残している。

日本株の代表的な指数である日経平均225のチャート(1985年から現在まで)を見ると、いまだに1989年の最高値を更新することが出来ていない。

日経平均の株価チャート

アメリカ株の代表的な指数であるS&P500のチャート(1894年から現在まで)を見るときれいな右肩上がりとなっている。

S&P500の株価チャート

チャートだけで判断してみると、日本株よりアメリカ株の方が圧倒的に優秀な成績を残している。

この成績の違いについては松本大氏が言っているように、アメリカにはグローバル展開する世界トップクラスの会社があったり、常に新ビジネスを求めていたりするためだろう。

フランチャイズ元の企業に投資する

僕がアメリカ株に投資しても良いのではと思う大きな理由の1つは松本大氏が言っている「同じスタバでも日米では違う」のように、日本の「スターバックス コーヒー ジャパン」よりも米国の「スターバックス・コーポレーション」に投資した方が良い成績が残せるからだ。

「スターバックス コーヒー ジャパン」はすでに上場廃止になってしまっているが、店舗経営に関しては「スターバックス コーヒー ジャパン」に任せて、そのロイヤリティを米国の「スターバックス・コーポレーション」が得る。

こうしたビジネスモデルでは、どうしても米国の「スターバックス・コーポレーション」の方が安定した利益を得ることができて、なおかつ株価の成績もフランチャイズ元である「スターバックス・コーポレーション」の方が良いのだろう。

こうした例は、マクドナルドでも同じである。

米マクドナルドコーポレーションから許諾されたライセンスに基づき日本全国でハンバーガーレストラン店舗を運営している「日本マクドナルドホールディングス」の株価チャート(2006年から現在まで)は以下の通りである。

日本マクドナルドの株価チャート

それに対してフランチャイズ元である「米マクドナルドコーポレーション」の株価チャート(1969年から現在まで)は以下の通りである。

アメリカのマクドナルドの株価チャート

やはり「日本マクドナルドホールディングス」より「米マクドナルドコーポレーション」の方が良い成績を残している。

日本という限られて市場でロイヤリティを払って店舗を経営するよりかは、全世界の加盟店に対してライセンスを発行して店舗を運営・経営させる。そして、そのロイヤリティで稼ぎを上げる「米マクドナルドコーポレーション」の方がビジネスモデル的に儲けが大きくなるのだろう。

このことから僕は、株を買う時はライセンスを得て店舗を運営・経営する会社よりかは、そのフランチャイズ元に投資したいと考えている。そして、そのフランチャイズ元がアメリカで上場している企業であるなら、アメリカ株の方を喜んで購入したいと思う。

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