地方銀行総資産トップの金融持株会社である「ふくおかフィナンシャルグループ」の株を購入

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アメリカの経済学者であるバートン・マルキールが、株式投資には「非システマティック・リスク」「システマティック・リスク」があると言っている。

非システマティック・リスクとは、例えばストライキや新製品の発表など、その企業特有の要因によって生まれる株価変動のリスクのことである。そしてシステマティック・リスクとは、株式市場全体が変動すること、また、ほとんどの株式がある程度一緒に動いてしまう株価変動のリスクのことである。

例えば、あなたがある企業の株を購入したとしよう。

購入した直後に「不正会計の発覚」や「主力製品に大きな不具合があった」などが発生し、それにより購入した企業の株価が下落した。これは株式投資の「非システマティック・リスク」にあたる。

また株を購入した企業の決算がとても良かったが、日本経済の行き先不安で株式市場全体が売られることになった。この影響で良い決算を発表したがそれに反応することなく、あなたが購入した企業の株価が下がってしまった。これは株式投資の「システマティック・リスク」にあたる。

どちらも避けることが難しいリスクだが、「非システマティック・リスク」を減らすために株を購入しようしている企業についてよく調べるようにする。「システマティック・リスク」を減らすために、できるだけ株式市場全体が安値をつけているときに株を購入しようとする。

これが、リスクを避けた株式投資であると僕は思っている。

ちなみに本日(6/30)は、日経平均が3営業日連続下落している状態である。

「システマティック・リスク」を少しでも下げた状態で、株式投資をしたい。僕はそう思っているので、総資産で地方銀行首位の「ふくおかフィナンシャルグループ」の株を購入してみた。

ふくおかフィナンシャルグループ(8354)

2021/6/30に以下の株を購入。

  • ふくおかフィナンシャルグループ(8354)

1,940円で100株購入。
購入時のPER(予):7.4倍、PBR(実):0.39倍、ROE(実):4.93%、配当利回り(予):4.86%

地方銀行総資産トップの金融持株会社(福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行)、2021年国内初のデジタルバンク「みんなの銀行」システム稼働。

ふくおかフィナンシャルグループのここ数年の株価チャートは以下の通り。

ふくおかフィナンシャルグループの株価チャート

購入時のコメント

ここ数年の売上は約2350~2830憶円の間を行ったり来たりしている状態。

純利益については、ここ数年は約△540~1100億円の間で振り幅が大きい状態。ただ、会社四季報によると今期の2022年03月期決算と来期の2023年03月期決算では、前年の利益をわずかだが上回る予想としている。

会社四季報とおりの予想となれば、現時点のPER(予):7.4倍の数値もわずかだが下がり割安感が増すことになる。

ふくおかフィナンシャルグループは銀行業に分類されており、銀行業全体の市場平均のPERは9.13倍となっている。ふくおかフィナンシャルグループの現時点でのER(予)は7.4倍で、市場平均と比較して場合はやや割安と言える。

純利益の利益率については、2017年03月期決算での赤字以降では16%以上とかなり高い利益率を誇っている状態である。

キャッシュフローについては、ここ数年でフリーキャッシュフローがマイナスになった年は2020年03月期決算のみであり、まずまず安定していると言える。

配当については2013年03月期決算から増配傾向を維持しており、今期の2022年03月期決算では1株:85円→95円と前期と比較して10円の増配予定である。

最後に

ふくおかフィナンシャルグループは地方銀行である。地方銀行の将来性については、人口減少による「マーケットの縮小」や「マイナス金利の継続」などにより明るくないと世間の多くは見ている。

なので、投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描きにくい銘柄で株価も大きく急上昇することはないと僕は思っている。

でも、ふくおかフィナンシャルグループの利益推移や利益率・PERの低さを考慮すると、徐々に株価が上がっていくのではと考えている。そうなったら嬉しいなと楽観的な考えなのかも知れないが・・

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