ベンジャミン・グレアムの投資方法

株の勉強

「バリュー投資の父」と呼ばれるベンジャミン・グレアムの投資方法は、こんな感じだったらしい。

バリュー投資の実践を始めた頃の彼は、保有キャッシュ額の半値以下で取引されている企業の発見に全力を注ぎ込んでいた。言葉を換えるなら、株式時価総額の2倍以上の現金を持っている企業をターゲットにしており、グレアム本人に言わせれば、これは”1ドルを50セントで買う”ことにひとしかった。グレアムはまたほかにもルールを決めていた。株価が”1株あたり利益”の何倍になっているかを示す指標、PER(株価収益率)が10倍以上の銘柄には手を出さない。購入後に株価が50パーセント上昇したら売却する。購入後の2年間でこの水準まで達しない銘柄は売却する

「史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール」より引用

ただ、このやり方ではいくつか問題もあった。すべての銘柄が適正な株価に上がることはなく過小評価のままであったり、売却後にもずっと高値を更新していく銘柄もあった。

グレアムのやり方でも株式投資で十分に利益を出すことは出来るとされている。だがバフェットは、グレアムのやり方を昇華させてより儲けるやり方を見つけ出した・・だからこそ、現代では株式投資ではバフェットのやり方が主流になっているのだろう!!

グレアム銘柄

それでも、古いものは良い!!とういうことで、古くから伝わるグレアムのやり方でも株式投資で十分に利益は出せるのか?確認してみることにした。

まずはグレアムの言う割安株を探すため、以下の条件でスクリーニングしてみた!!

  • PER:10倍以下
  • PBR:0.5倍以下
  • 自己資本比率:60%以上

そして洗い出した企業の「時価総額」、貸借対照表の「流動資産合計」「負債合計」を以下の計算式に当て嵌めて確認!!

  • (流動資産合計 – 負債合計)/ 時価総額 = “2.0”以上が割安株となる!

この式で”2.0″以上の数字であったら、”1ドルを50セントで買う”ということになるのだろう・・多分

実際に上記の式で探してみると、今の株高を反映してか条件に合うものが無い・・ただ、それなりに近かったものとして「南海プライウッド(7887)」というものがあった。

この株で、グレアムのいう割安株投資の検証をしてみたい!!

南海プライウッド(7887)

  • 南海プライウッド(7887)
    住宅内装材総合メーカー、和室天井材で首位。
  • 本日(2024/2/26)時点での株価指標
    PER(予):8.1倍、PBR(実):0.27倍、ROE(実):7.34%、配当利回り(予):2.23%、自己資本比率:71.7%

割安度

「南海プライウッド」の最新の時価総額、および最新(2024年3月期 第3四半期決算)の貸借対照表の数字は以下の通り。

  • 時価総額:68億円
  • 流動資産合計:184億円
  • 負債合計:81億円

上記の数字をグレアム式の割安株の計算式に当て嵌めると以下の通りとなる。

  • (184 – 81) / 68 = 1.51

本来であれば2.0以上でなければグレアムの言う割安株とはならないのだが、「南海プライウッド」は計算上1.51となった。

”1ドルを50セントで買う”とはいかなかったが、”1ドルを75セントで買う”くらいにはなる。

グレアム式の割安株の計算が今でも通用するのか?とりあえず、2年後の「南海プライウッド」の株価を確かめることで検証してみたい!!

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