まずまずの利益をあげることができる素人投資家のほうが幸せなのかもしれない

株の本のイメージ(2022,23年) 株の勉強

外資系投資銀行マンで人気ブロガーである藤沢数希さんの著書「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」によると、株式投資のリターンは市場全体の動きをそっくりそのまま追随するインデックス・ファンドを買えば国債の利回りプラス3%から6%ぐらいは望めるとしている。

なぜこれくらいのリターンが得られるのかについては、今のところ誰も明らかにすることが出来ていない。が、人間の欲望とか、社会のルールなど様々なことが要因となり国債の利回りプラス3%から6%のリターンを叩き出しているのだと僕は思う。

このようなことを理解しているのか、アメリカ合衆国の経済学者で「バリュー投資の父」と呼ばれているベンジャミン・グレアムは以下の言葉を残している。

投資というアートには、あまり知られていない特性がある。大して努力もせず、能力にも恵まれていない素人の投資家が、大儲けとはいかないまでも、まずまずの利益をあげられることだ。だが、その容易に達する水準からさらに上をめざすには、高い応用力と一片以上の英知が必要である。

「賢明なる投資家」より引用

現時点で、大して努力もせず能力にも恵まれていない素人の投資家がまずまずの利益をあげるには以下への投資が良いだろう。

  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))

両方とも全世界株式ととても幅広い対象に投資をしており、なおかつコストも安い。素人の投資家がまずまずの利益を上げるには申し分のない投資先となっている。

ちなみに僕自身も2021年9月頃から、上記の投資信託に積立(ときに買い増し)投資を始めている。そのリターンについては、以下の通りだ。

  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
    →評価益:4.4%
  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
    →評価益:4.88%

国債の利回りプラス3%から6%ぐらいのリターンには断然及んでいない状態だが、何十年という長期的な目線で見れば、国債の利回りプラス3%から6%ぐらいのリターンは得られると信じている。

でも、僕の中では平均を上回るリターンをあげたいという欲望が渦巻いている。では、どうすれば平均を上回るリターンをあげれるのだろうか?

『投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識』の本には、平均を上回るリターンをあげるには2次的な志向が欠かせないと述べている。

2次的思考についての詳細については上記の本を読んでいただきたいのだが、投資の素人が2次的思考を身につけるのは、なかなかハードルが高い。そもそも凡人に身につけられるものではないのかも知れない。

2次的思考を身につける努力をするくらいなら、大した努力もしない素人だけどまずまずの利益をあげることができる投資家でいる方が幸せなのかも知れないとふと思ってしまう。

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