株式投資で初心者が勘違いしやすいこと

株の本のイメージ(2022,23年) 株の勉強

株式投資をしたことが無い人や初心者が思うことの1つに「株式投資はめっちゃ有名な企業の株を買っておけばいいのでしょ」というものがある。

これはある意味正しいように思える。だが、CFA(公認証券アナリスト)のパット・ドーシーが以下のことを述べている。

もし株式投資が経済的な堀のある素晴らしい企業を見つけるだけのことなら、株式市場で儲けるのはずっと簡単で…
(中略)
評価というのはおかしいもので、自分が保有する銘柄や買おうと思っている銘柄については事細かに説明できるのに、「それにどのくらい価値があるのか」という簡単な質問には答えられないインテリ投資家がたくさんいる。

「千年投資の公理」より抜粋

このパット・ドーシーの言葉について、いろいろな人がいろいろな形で同じようなことを述べている。

例えば誰もが知っている超優良企業のマクドナルドについて、この会社の株を1972年に75ドル(PER:50倍)で購入していたら75ドルから25ドルに落ちる経験をすることになる。

また超優良企業の集まりであるS&P500。このS&P500の中でも、PERが低い銘柄を選んでポートフォリオを組んだ場合、そのリターンは市場平均を年率約3ポイントも上回った、などだ。

簡単に言ってしまえば株式投資で成功するためには、買値も重視しなければならないということだ。バカ高い価格で超一流のモノを買っても儲けることは出来ない。

東映アニメーションと七十七銀行

素晴らしい企業でも、株価が高すぎるとリスクが高くなる。僕の持ち株の中もでも、このことを証明しているモノがある。

それは「東映アニメーション」と「七十七銀行」だ。

「東映アニメーション」は、2021年9月に株価:24,920円でPERは134.1倍となっていた。が、今では(2023/01/27)では株価:13,290円でPER(予)は30.2倍となっている。

「東映アニメーション」の株価が最高値をつける少し前に「七十七銀行」の株を株価:1,132円(PER(予)は5.1倍)で購入した。そして今では「七十七銀行」の株価は2,177円となっている。

「七十七銀行」の株を購入したときには、人口減少による「マーケットの縮小」や「マイナス金利の継続」など、地方銀行の将来性について明るい意見などなかった。それが優良企業である「東映アニメーション」のリターンを上回ることがある。

株式投資とは、ちょっとツンデレな世界だと感じてしまう。

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