この前、久しぶりに株の雑誌を購入した。そして、この株の雑誌の記事に日経平均は今後どのように動くのかという記事があった。内容としては、株のプロ達の10人中7人が2月の年初来の高値を更新すると予測していたというものだ。
こういった記事を見ると、史上最大のミューチュアル・ファンドであるマゼラン・ファンドを運用した伝説の人物「ピーター・リンチ」の著書である「ピーター・リンチの株式投資の法則」で書かれていた株のプロ達による『バロンズ』の討論会の話を思い出す。
実際に、私たちが経済と株式市場の先行きに最も楽観的だった年は87年で、この年は、あの有名な1000ポイントの株価急落で終わった。警戒的な発言をしたのはただ一人のパネリストがジミー・ロジャーズだった。
「ピーター・リンチの株式投資の法則」より引用
また『バロンズ』の討論会に関して、以下の話もある。
91年、私たちが座談会に集まった週に、『バロンズ』は「不安と恐怖が市場に重く暗い影を投げかけている」と述べている。そしてその後、市場が大きく急騰してダウが史上最高値をつけた。
「ピーター・リンチの株式投資の法則」より引用
僕は、何を信じればいいのだろう。
今日のところは、この前に購入した株の雑誌に載っているプロ達の意見を聞き入れてることにしよう。でも、「ピーター・リンチ」の言葉も気になるというものだ。
ということで、失敗しても大丈夫なように3万円台と比較的安い値段で買える総合商社の「双日」の株を購入することにした。
双日(2768)
2021/7/1に以下の株を購入。
- 双日(2768)
334円で100株購入。
購入時のPER(予):7.6倍、PBR(実):0.65倍、ROE(実):4.51%、配当利回り(予):4.18%
総資産7位の総合商社。民間航空機、発電関連、合金鉄・レアメタル、石炭・鉄鉱石、レアアースなどの取り扱いは国内トップクラス。
双日のここ数年の株価チャートは以下の通り。
購入時のコメント
ここ3年の売上は右肩下がりで、前期の2021年03月期決算の売上は約16,024億円と過去10年で最悪の数値となっている。
ここ数年の純利益は約270~704憶円の間を行ったり来たりしている状態。また会社四季報によると今期と来期の純利益は増益を続けていく予想となっている。
会社四季報の予想通りの純利益を叩き出した想定した場合、双日の株を購入した株価でPERを算出するとPERは5.5~6.5倍程度になりかなりの割安感が出てくる。
双日は卸売業に分類されており、卸売業全体の市場平均のPERは29.11倍となっている。双日の現時点でのPER(予)は7.6倍で、現時点での市場平均と比較してもかなりの割安感があると言える。
純利益の利益率について、ここ数年は約1.0~3.7%である。他の同業種と比較して飛びぬけて高いという訳ではなさそうである。もしかしたら、この辺のことが低PERの状態で株価が据え置かれているのかも知れない。
キャッシュフローについては、ここ10年で1期だけフリーキャッシュフローがマイナスの年があるだけである。かなり安定感のあるキャッシュフローだと認識している。
配当については増配傾向であったが、2021年03月期決算から1株:17円→10円と7円減配となっている。そして、今期の2022年03月期決算では1株:10円→14円と4円の増配となる予定である。
最後に
株式投資の神様と呼ばれる「ウォーレン・バフェット」は、日本の大手総合商社5社(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)の株式を取得している。だが、残念ではあるが商社株として双日は対象に入っていなかった。
でも、もしかして「ウォーレン・バフェット」が商社株の対象を広げ双日株を取得することになったら、双日への注目は高まり株価の急上昇もありうると僕は考えている。
まあ、可能性の少ないストーリーではあると思うのだが。。
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