株式市場の暴落は、我慢強い投資家にとっては大きなリターンを生み出すチャンスとなる

株の本のイメージ株の勉強

株式投資をしていると、どうしても株式市場が暴落したらどうしようと考えてしまう。けれでも、株式投資家にとって暴落は決して悪くない。そんなことを言う人がいたらどう思うのだろうか?

世界でも有名なフィナンシャル分野の教授であるジェレミー・シーゲル博士は、暴落があるからこそ株式投資家は大きなリターンを生むことができると述べている。もし暴落が無ければ、会社の倒産が相次ぐこともなく大量の失業者が生まれることはない。国の経済にとってはバラ色だが、株式投資家にとっては大きなリターンを生むチャンスは少なるとも言っている。

本当に、株式市場の暴落は金持ちになるチャンスと言えるのだろうか?もし本当なら、どうすればそのチャンスを掴めるのだろうか?

その答えは、「配当利回り」にあるとシーゲル博士は述べている。

大恐慌が無ければどうなのだろう

1920年代に世界的な大恐慌が発生した。このときの株式市場は未曽有の状態であり、90%以上も値下がりした銘柄もたくさんあったという。

アメリカの場合、1929年に大恐慌により株価が大きく下がり続けた。そして、1929年3月のダウ工業株平均の株価まで戻るのに1954年11月まで待つことになった。大恐慌から回復するのに四半世紀以上かかったことになる。

シーゲル博士は、その著書である「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」の中で、大恐慌時の株価のパフォーマンスを調べている。

シーゲル博士は、1929年3月に1000ドル投資(配当は再投資)した場合、1954年11月には4400ドルになった。そして、もし大恐慌が起こらなかったと仮定した場合は、1929年3月に投資した1000ドルは、2720ドルにしかならないと述べている。

このリターンの違いについて、シーゲル博士は「配当利回り」が大きな理由であると言っている。1929年に大恐慌により、投資家の受け取る配当は55%減少した。だが株価も大幅に減少しており、結果的には配当額は減少されているが、配当利回りは上昇となった。そして配当利回りが上昇が、トータルリターンの上昇に繋がったと述べている。

最後に、シーゲル博士が大恐慌による株価下落時の投資について述べている言葉を紹介したい。

下落相場といえば、投資家が耐えた痛みの逸話ばかり語られるが、それだけではない。この局面を通過してはじめて、配当を再投資する投資家は、リターン急上昇の醍醐味を味わえる。株式のリターンを左右する要因は、値上がり率と配当だけではない。株価も大きく物を言う。株式の生むキャッシュフローに対して、投資家が支払う対価だ。市場が悲観論にとりつかれるとき、配当を生む銘柄を買いつづけるものは、結果的に誰よりも得をする。

「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」より引用

株式投資をしていると「○○ショック」などの株式市場の暴落は、とても嫌なものだ。だが、株価が下落しようともパニックにならずに、株式が生み出す配当金をもとに保有株を着々と増やし続ける投資家にとっては、株式市場の暴落はチャンスと言えるのだろう。

日本電技(1723)

リーマンショックが発生した2008年から2009年くらいにかけて、僕は産業空調の計装エンジニアリング会社である日本電技の株を何回か購入した。

その結果、日本電技の保有株数は1,000株となり取得単価の平均は637円くらいとなった。

日本電技の株価チャート

幸いなことに購入したタイミングが良かったのか、日本電技の株は今では5倍以上の評価益となっている。だが、それ以上に僕が嬉しいのは配当金が大きく増えてることだ。2010年3月では1株:34円の配当だったのが、2021年3月では1株:125円となっている。

今後、「○○ショック」と呼ばれるような株式市場の暴落が発生したのならば、僕はパニックなって株を売却せずに「日本電技」など今まで購入した銘柄の配当金をもとに保有株を増やしていこうと思う。

そうすることが、株式市場で高いリターンを生み出すために方法だとシーゲル博士が言っているのだから。

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