金融論の教授の言うことはあまり気にしないようにしている。彼らは魔法の世界に棲んでいるのだから。
「マンガーの投資術」より引用
株式市場は効率的だから、幅広く投資できてコストの安いインデックスファンドに投資するのがベストである。株式投資でよく言われる言葉だ。僕もこの意見はある程度正しいと思っており、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「雪だるま(全世界株式)」のインデックスファンドを購入している。
だが、やっぱりどうしても引っかかる部分はある。
バフェットのパートナーとしてバークシャー・ハザウェイを支えてきた伝説の投資家、チャーリー・マンガーは、株式市場は時として近視眼的な動きを店、その企業の長期的な収益や成長性とはかけ離れた価格を付けると述べている。
だからこそ、株式市場が非効率的な動きを見せた時に投資できるようにある程度の現金は手元において置くようにとも言っている。
個別株投資でインデックスファンドを超える成績は残せるのだろうか?無理と思いながらも、マンガーが言うように可能な気もする。相変わらず矛盾を抱えながらも、今日も株式投資に勤しんでしまう。
株式投資の未来
世界でも有名なフィナンシャル分野の教授であるジェレミー・シーゲル博士は、著書である「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」でインデックスファンドの成績を超すことは可能だと述べている。
この本を読んだからこそ、僕は今だに個別株投資を続けている。そして、この本を読んだからこそ高配当銘柄の「JT(2914)」「三井住友FG(8316)」「ソフトバンク(9434)」を買ってみたのだ。
では、その結果はどうなっているのだろうか?
- 2020年10月27日に購入した3銘柄の現時点の成績
- JT(2914)、1,990円で100株購入。
→61.5%の評価益(配当除く) - 三井住友FG(8316)、2,945.5円で100株購入。
→100.3%の評価益(配当除く) - ソフトバンク(9434)、1,213円で100株購入。
→25.6%の評価益(配当除く)
- JT(2914)、1,990円で100株購入。
同期間の代表的なインデックスファンドの成績は、以下の通りである。
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
→騰落率: 47.73% - eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
→騰落率: 67.23%
シーゲル博士の述べるように、高配当株の配当再投資という戦略はインデックスファンドを超える可能性は十分にあると僕は思う。
けれでも、インデックスファンドも決して侮ることはできないとも感じてしまう。
だからこそ「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」の本にあるように、資金の50%はインデックスファンドに投資、そして、残り50%をインデックス運用を上回る可能性が高い「高配当銘柄」「グローバル銘柄」「バリュー銘柄」等に投資するポートフォリオを組むのが良いのかも知れない。
なおかつ「高配当銘柄」「グローバル銘柄」「バリュー銘柄」等に投資する場合は、マンガーが述べているように株式市場が非効率的な動きを見せた時が狙い目となる。
かなり面倒くさくて難易度の高い作業と思えるが、十分に試してみる価値はあると僕は思っている。
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