個人投資家は、下げ相場で慎重になりすぎ、上げ相場では強気になりすぎる

株の本のイメージ(2022,23年) 株の勉強

2020年のコロナ騒動や2008年秋の大暴落時、あなたはどのように行動しただろうか。自分が決めた通りに行動できたか、それともある程度株を売ってしまっただろうか?この対策としては、図書館に行って、1992年秋、1987年秋、ITバブル時代、2008年の大暴落といった時期の新聞を、じっくり読んでみることだ。嵐の真っただ中で人間がどのように感じ、行動するかを知っていれば、次の嵐が起きた時も落ち着いていられるだろう。

「敗者のゲーム」より引用

個人投資家は、下げ相場で慎重になりすぎ、上げ相場では強気になりすぎる傾向がある。市場に勝ち続けることの困難さとインデックス投資の有効性を指摘した投資コンサルタントの「チャールズ・エリス」は、その著書である「敗者のゲーム」で述べている。

僕自身、個人投資家として「チャールズ・エリス」が述べているこの傾向から完全に逃げ切ることは出来ていない。

でも、なんとかこの呪縛から逃れようと頑張っている。その証拠に、2020年のコロナ騒動時で株価が下がる恐怖に耐えながら株を購入することが出来た。そして今振り返ってみると2020年に購入した株は、それなりに立派な成績を残してくれている。

コロナ騒動の真っ只中で購入した株とは言えないが、それでも市場がネガティブな状態の中で購入できたということは、投資家と端くれとしては誇らしいことだと思う。

なぜ、僕はネガティブな状態で株を買うことができたのうだろう?それは、ある投資家の「駅を見に行け」という言葉を知っていたからだと思う。

市場がネガティブで株を買う勇気がでないときは、朝の通勤ラッシュ時の駅を見に行くべきだ。朝の通勤ラッシュ時の駅には、大勢の人が何らかのモノやサービスを生み出すために動いていることが分かるだろう。

たとえ〇〇ショックと言った市場がネガティブな状態であろうと、テレビや新聞・ネットで失業や倒産の話で溢れていようと、駅には多くの人が何かを生み出そうと動いている。そうした現実を見ると、市場に対する不安な気持ちは安らぎ、株を買おうという勇気が湧いてくる。

ネットで得られる情報だけでなく、リアルな世界に触れることも株式投資では重要である。リアルな世界を知ることも悪くはないものだ。

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