インデックスファンドへの投資は最強「ウォール街があなたに知られたくないこと」

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株の本を読めば読むほど、インデックスファンドが最高の投資なんじゃないかと思ってしまう。今日紹介しようとしている本「ウォール街があなたに知られたくないこと」は、インデックスファンドの優位性を確かめるには最高の本だ。

でも僕はインデックスファンドに投資せずに個別株投資をしている。せっかくお金を失うリスクを背負って投資してるんだから「株式投資でお金持ちになる」という夢を見ていたい気持ちがそうさせているのかも知れない。

コストの問題

株式投資の本でインデックスファンドの優位性を語る本は非常に多い。「ウォール街があなたに知られたくないこと」でも山のようにインデックスファンドの優位性が紹介されている。そして、インデックスファンドの優位性を語る上でよく紹介されているものが以下のものだ。

銘柄を厳選し、市場のタイミングを読む技術であるアクティブ運用は敗者のゲームである。リサーチや、取引、税金のコストが障害になるからだ。

「ウォール街があなたに知られたくないこと」より運用

アクティブファンドがなぜインデックスファンドに勝てないのか?その理由の1つとして挙げられるが『コスト』の問題だ。アクティブファンドはインデックスファンドに比べて『コスト』が非常にかかる。そのため、その『コスト』が足枷となってインデックスファンドに打ち勝つことが出来ないのだ。

コストを下げた取引の成績

『コスト』がインデックスファンドに打ち勝つことが出来ない問題の1つなのかも知れない。では、『コスト』を出来るだけ掛けずに株式投資をおこなった場合はインデックスファンドに打ち勝つことが出来るのだろうか?

僕の株式投資スタイルは、一度株を買ったら持ち続けるというスタイルだ。なので、株のコストは購入時の手数料と配当にかかる税金だけだ。最近では株の購入時の手数料も無料のところを使用しているため、実質コストとして掛かっているのは配当の税金だけだ。

このスタイルで投資をした場合に、インデックスファンドに打ち勝つことが出来るのだろうか?2020年に購入した株の成績とインデックスファンドの成績を比較して検証してみたい。

結論としては、インデックスファンドの成績を超すことが出来なかった。

僕の2020年に購入した株の成績は、現時点(2022年1月)で評価益が31%(配当金のリターンは除く)であった。

一方で、日本株の代表的なインデックスファンドの成績は以下の通りである。
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、2年:22.13%
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)、2年:25.55%

また、アメリカや全世界株の代表的なインデックスファンドの成績は以下の通りである。
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、2年:58.12%
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、2年:44.24%

日本株のインデックスファンドの成績には少し上回ったが、やはりアメリカや全世界株のインデックスファンドの成績には遠く及ぼないものであった。

株式投資のリスクを考慮しても、「ウォール街があなたに知られたくないこと」に書かれているようにインデックスファンド(特にアメリカや全世界)への投資は最適解なのかも知れないと僕は思う。

なのでこれからは、インデックスファンドへの投資比率を上げたいと思う。では、どれくらいの比率をインデックスファンドにすれば良いのだろう?

世界でも有名なフィナンシャル分野の教授であるジェレミー・シーゲル博士は、著書である「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」で以下のポートフォリオを勧めている。このポートフォリオを参考にしたいと思う。

ワールドインデックスファンド:50%
 米国株 30%
 非米国株 20%
リターン補完戦略:50%(各10~15%)
 ■高配当戦略
  ・配当利回り上位20%
  ・ダウ10種、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種
  ・REIT(不動産投資信託)
 ■グローバル戦略
  ・S&Pグローバル100
  ・ダウ・ジョーンズ・グローバル・タイタンズ
  ・多国籍企業への分散投資
 ■セクター戦略
  ・石油および天然資源
  ・医療品
  ・有名ブランドの生活必需品
 ■バリュー戦略
  ・低PER
  ・生き残り上位(成長率が期待を上回る)
  ・バークシャー・ハザウェイ

「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」より引用

このポートフォリオを勧めている理由として、シーゲル博士は、インデックスファンドを株式投資のコアにしつつも、上記で紹介しているリターン補完戦略を組み合わせることでインデックス運用を上回る成績を残せると述べているからだ。

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