カメラ関連銘柄で株を買うなら「ニコン」「オリンパス」「キヤノン」のどれが良いのか

銘柄検討 銘柄検討

僕が保有している銘柄で3番目に損益率が高いのが「ニコン」である。

「ニコン」の評価損率は△33%。結構な損失を抱えている銘柄だが、カメラ関連銘柄で「ニコン」以外で勝ち組がいるんじゃないのか?そんな勝ち組銘柄を探して、大手カメラ会社で現在僕が保有している「ニコン」と「オリンパス」「キヤノン」を比較してみた。

  • ニコン(7731)
  • オリンパス(7733)
  • キヤノン(7751)

ニコン

ニコンの株価チャートは以下の通り。

2020年のニコンのチャート

日本を代表する光学機器メーカー。一眼レフカメラではキヤノンと双璧をなす存在。

ここ数年の売上は右肩下がりで当期利益もなんとか黒字を確保していたのだが、2021/03月決算予想では、大幅な減収減益で営業利益・経常利益・当期利益ともに赤字を計上している。

当期利益の利益率は2016/03~2020/03月決算では、0.5%~9.4%と利益率も幅が大きく落ち着かない。キャッシュフローは、直近の2020/03月決算ではフリーキャッシュフローが赤字の状態だが、2015/03~2019/03月決算ではフリーキャッシュフローはプラスで安定している。

セグメント業績で見ると、デジタル一眼レフカメラ等の映像製品事業の売り上げは全体の34%となる。ここ数年は映像製品事業が売上のトップだっだが徐々に右肩下がりとなり、直近の2020/03月決算ではFPD露光装置/FPDスキャナー等の精機事業の売上が映像製品事業を抜き去った。

配当については、2019/03月決算以降減配が続いている。

オリンパス

オリンパスの株価チャートは以下の通り。

2021年のオリンパスのチャート

世界シェア7割の消化器内視鏡等医療分野が柱の光学機器・電子機器メーカー。

ここ数年の売上は横ばい状態。2021/03月決算予想では、コロナウィルスの影響で減収減益となり当期利益は赤字を計上している。当期利益の利益率については、2017/03~2020/03月決算で1%~7%と幅が広く落ち着かない状態。キャッシュフローは、2017/03月決算からフリーキャッシュフローがプラスの状態で良い感じ。

セグメント業績で見ると、内視鏡事業が売上全体の5割以上を占める。デジタル一眼レフカメラ等の映像事業は売上全体の5%ほどだが、2020年映像事業からの撤退を表明しており2021/01月に映像事業の譲渡完了している。

配当については、ここ数年間は増配傾向が続いている。

キヤノン

キヤノンの株価チャートは以下の通り。

2021年のキヤノンのチャート

カメラ、事務機器の最大手。

ここ数年の売上は右肩下がりの状態。2019/12月決算、2020/12月決算予想では減収減益の状態だが利益は黒字を確保している。当期利益の利益率については、2016/12月~2020/12月決算予想で1.6%~6.4%とまずまずのバラツキが見られる。

キャッシュフローは、2016/12月決算以外はフリーキャッシュフローはプラスの状態でとても良い感じである。セグメント業績で見ると、複合機等のオフィス事業が主事業で売上全体の46%を占める。デジタル一眼レフカメラ等のイメージングシステム事業はオフィス事業に次ぐ事業で売上全体の21%を占める。

配当については、2017/12月決算から1株:160円をキープしていたが2020/12月決算予想では1株:80円と減配されている。

まとめ

カメラ関連銘柄として「ニコン」「オリンパス」「キヤノン」の中から選ぶなら「キヤノン」だろう。このコロナ禍の中で赤字を計上することもなく、キャッシュフローの状態も「ニコン」「オリンパス」に比べて「キヤノン」が圧倒的に良い。

「ニコン」「オリンパス」「キヤノン」の中で株を買うなら、僕は「キヤノン」を強く押す。

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