僕が保有している銘柄で1番評価益率が高いのが医療器具関連銘柄の「日本ライフライン」である。その評価益率はなんと2,159%と20倍を優に超えている。
数少ない自慢できる保有銘柄の1つなのだが、「日本ライフライン」以外に超勝ち組の医療器具関連銘柄ってないものなのかな?「日本ライフライン」を含む医療器具関連銘柄として有名な「テルモ」「朝日インテック」「ニプロ」について調べてみました。
- テルモ(4543)
- 日本ライフライン(7575)
- 朝日インテック(7747)
- ニプロ(8086)
テルモ
テルモの株価チャートは以下の通り。
最大手の医療機器メーカー。血管内治療領域・心臓血管外科手術領域のカテーテルや人工心肺装置などの商品群は世界トップクラス。
ここ数年の売上は右肩上がりの傾向。2021/03決算予想ではコロナウィルスの影響で減収減益だが利益は黒字を余裕で確保。当期利益の利益率についても、ここ数年は10%超えをキープしており文句ない感じ。
キャッシュフローについても、2017/03決算はフリーキャッシュフローはマイナスだがそれ以降はプラスの状態で安定感がある。
セグメント業績で見ると、カテーテルシステム「TIS」を含む心臓血管カンパニー事業が主で売上全体の55%を占める。配当については、ここ数年減配されることなく安定的に増配を繰り返している。
日本ライフライン
日本ライフラインの株価チャートは以下の通り。
独立系の医療機器商社&メーカー。循環器医療機器販売で国内トップクラス。
ここ数年の売上は右肩上がりで問題なし。だた売上は伸びているのが、営業利益は2019/03決算より減益、経常利益は2020/03月決算より減益、当期利益は2021/03月決算予想では減益が続いているのが少し気になる。当期利益の利益率は、2017/03決算~2021/03月決算予想で12%~17%と非常に高い利益率を安定的にキープしているは良い。
ここ数年のキャッシュフローについては、フリーキャッシュフローがプラス・マイナスを繰り返しておりやや安定化に欠ける。
セグメントについては、単一事業セグメントのためセグメント別に公表されていない。配当については、増配を傾向であったが2019/03月決算からは1株:29円をキープしている。
朝日インテック
朝日インテックの株価チャートは以下の通り。
世界的なカテーテルメーカー。主力商品は血管内治療に使用される治療用のガイドワイヤー・カテーテル製品のPTCAガイドワイヤーは世界トップクラス。
売上は右肩上がりの傾向が続いている。2020/06月決算では、コロナウィルスの影響で減収減益だったが2021/06決算予想では増収増益となっている。当期利益の利益率についても、2013/06月決算から15%越を安定的にキープしており文句ない利益率となっている。
キャッシュフローについては、2013/06月決算からフリーキャッシュフローがプラス状態で非常に安定感がある。
セグメント業績で見ると、ガイドワイヤーやガイディングカテーテルなどの販売なのでメディカル事業が主事業で売上全体の80%弱を占める。配当については増配傾向であったが、2019/06月決算では1株:10.8円だったのが2020/06月決算では1株:8.81円と減配となった。2021/06月決算予想では1株:8.82円の配当と0.01円のわずかだが増配となっている。
ニプロ
ニプロの株価チャートは以下の通り。
ディスポーザブル(使い捨て)医療器具の大手。ディスポーザブル(使い捨て)医療機器、人工透析器(渋谷工業からOEM供給)の分野で世界トップクラス。
赤字の理由は、コロナウイルス影響で株式市況の悪化による投資有価証券評価損を計上に加え、一部の事業における将来計画の見直しによるのれんの減損損失および固定資産減損損失を計上したため。2021/03月決算予想では黒字に戻る想定。当期利益の利益率については、ここ数年は2~3%台となっている。
キャッシュフローについては、事業的なものが理由なのかフリーキャッシュフローはマイナスの状態が非常に多い。
セグメント業績で見ると、透析や補助人工心臓などの医療器具事業が主事業で売上全体の7割を占める。配当については、2017/03月決算から減配が続いているが2021/03月決算予想では1株:13.5円→1株:27円と大幅な増配となっている。
まとめ
医療器具関連銘柄の「テルモ」「日本ライフライン」「朝日インテック」に関しては、株価は順調に右肩上がりとなっている。この3つの株を買っていれば、それなりの資産を築くことが出来ただろう。「ニプロ」に関しては、株価は残念ながら右肩下がりの状態だ。
そして医療器具関連銘柄の「テルモ」「日本ライフライン」「朝日インテック」「ニプロ」の中から株を買うなら、利益率も良くキャッシュフローの状態も良い「テルモ」か「朝日インテック」だろう。
ただし、「テルモ」「朝日インテック」の両方ともPER・PBRの数値は非常に高い。1/12日時点で、「テルモ」のPER(予):48.1倍・PBR:4.26倍、「朝日インテック」のPER(予):103.5倍・PBR:13.28倍となっている。
このことをどう判断するの難しいところだが、もう少しPER・PBRが下がったところで「テルモ」「朝日インテック」の株が買えれば嬉しいなといった感じだ。
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