キャッシュフロー計算書から永続的競争優位性をもつ素晴らしい企業をみつけよう

株の勉強

株式投資で成功するためには、財務諸表の1つであるキャッシュフロー計算書のどこを見れば良いのだろう?

「史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール」の本から、キャッシュフロー計算書のどこを見れば判断できるのかを纏めてみた。

ちなみに「貸借対照表」「損益計算書」のポイントは以下に纏めている。興味があれば参考にして欲しい!!

永続的競争優位性を持つ企業について、バフェットは以下のコメントを残している。

「成長に大量の資本を必要とする企業と、成長に資本を必要としない企業では、天と地ほどの差がある」

「史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール」より引用

キャッシュフロー計算書から天高くそびえ立つ企業を見つけられるようになりますように願うばかりだ・・アーメン!!

キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書では、実際の現金の流れの「入り」と「出」の部分が記録されている。

では、どの部分を見れば永続的競争優位性を持つ企業を見つけられるのか?ポイントを纏めてみた。

  • 資本的支出は低いか?
  • 自社株買いを続けているか?

資本的支出は低いか?

永続的競争優位性を持つ企業は、資本的支出が低くなる傾向にある。

出来るだけ金をかけずに儲けることが出来る。これが永続的競争優位性を持つ企業の特徴だと僕は理解している。

バフェットが永続的競争優位性を持つ企業と認める「コカ・コーラ」は、1株あたり利益20.21ドルのうち4.01ドルしか資本的支出に振り向けていない(率にして20パーセント)。対照的に「GM」などは、1株あたり利益31.64ドルのうち140.42ドルを資本的支出に充てている(率にして444パーセント)。

資本を大量に投入しなければ利益をあげることが出来ない。そういった企業は、膨大な借入金が計上されて支払い利息がとてつもなく膨らみにっちもさっちもいかなくなる可能性が高いと認識している!!

自社株買いを続けているか?

株主が配当を受け取ると税金を支払わなければならない。

だが、自社株買いであれば株主は税金を支払う必要はない。そればかりか、自社株買いで発行済み株式総数が減り1株あたりの利益が増え、やがて株価の上昇を引き起こすとバフェットは述べている。

この理屈はよく分かるのだが、僕はどうしても手元にお金が欲しいので配当も追い求めてしまう。理想を言えば、配当も自社株買いも両方バランスを取って適度に行っている企業がいいと思ってしまう・・

ヤクルト本社(2267)

つい先日に、ヤクルト本社(2267)の株を購入した。

世間ではヤクルトは、永続的競争優位性を持っている企業だと言われている。それが、本当なのか実際にキャッシュフロー計算書を見て確認してみたい!!

  • 資本的支出は低いか?
    過去10年の「固定資産取得による支出」の総額と「当期利益」の総額を見てみると、当期利益の85%を資本的支出に充てている。正直、結構な額を資本的支出に充てていると感じている。だが、最近は50~60%の割合となっており資本的支出に充てている割合が下がってきている。
    でも、また新商品などの開発・製造などで資本的支出が上がるのだろうか?
  • 自社株買いを続けているか?
    毎年、一貫して自社株買いしている訳でない。要所要所の年で、大量の自社株買いをしている。

キャッシュフロー計算書を見る限り、「ヤクルト」はバフェットが投資している「コカ・コーラ」「リグリー」ほどの超一流の永続的競争優位性をもっている訳ではない。

よくよくキャッシュフロー計算書や貸借対照表、損益計算書を見ていると「コカ・コーラ」「リグリー」に投資したほうが長期的には報われるのだろうか?そんな気がしている・・

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