買うのを避けるべき株とは、「ピーター・リンチの株で勝つ」の株式投資のススメ

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前回の記事で、株式投資とは株価が上がったから正しいのかということについて紹介した。

今回は「ピーター・リンチの株で勝つ」から、買うのを避けるべき株とはどういうものなのかを紹介したい。

避けるべき株とは

「ピーター・リンチの株で勝つ」の中で、株式投資するにあたって何よりも避けたい株として以下の記述がある。

私が何より避けたいのは、超人気産業のなかの超人気会社である。ニュースを賑わし、誰もが通勤途中でも耳にし、つい周囲に押されて買ってしまうような株である。

「ピーター・リンチの株で勝つ」より引用

人気化している株はどんどん急騰していき、普通の理論では説明できないくらい企業の実力以上の株価がついてしまう。こうした人気株を買った人は夢を買っているようなもので、その夢が覚めたときには株価が上がる以上のスピードで急落してしまう。そしてもう1つ厄介なのが、買値以上に下がってしまうことだ。

超人気産業のなかの超人気会社の株は、世間の大多数の人の評価はとても高く、永遠に成長していき株価が下がることなどあり得ないような錯覚に陥らさせてくれる。もし超人気産業のなかの超人気会社に投資しようと考えてしまった場合は、ピーター・リンチの言葉を思い出し冷静に判断する必要があるだろう。

成長の罠

そもそも、株のリターンはどのように決まるのだろうか?

世界でも有名なフィナンシャル分野の教授であるジェレミー・シーゲル博士は、株式投資のリターンは「企業の増益率ではなく増益率が投資家の期待を上回るかどうか」が焦点となると語っている。

利益・収益が大きく伸びそうな企業・業界の銘柄は、実際に優秀な業績を達成することもある。だが、そうした企業・業界の銘柄は投資家の期待が高い(高PER)の株価となっている。

そのような投資家の期待が高すぎる銘柄は実際に優秀な業績を達成したとしても、株価のリターンとして、投資家の期待が低く控えめな業績を達成した企業・業界に負けることがある。

このことをシーゲル博士は、株式投資における「成長の罠」と呼んでいる。

ピーター・リンチの避けるべき株というものも、もしかしたら、この「成長の罠」を避けた上での考えなのかも知れないと思ってしまう。

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