サイクル理論を生かして株式投資をするのは難しい

株の本のイメージ(2022,23年) 株の勉強

株式投資を続けていると「そんなことは分かっている」と思いながらも、その通りに行動できないということがある。

「投資で一番大切な20の教え」の本に『サイクルに注意を向けろ』と言う内容が記載されている。内容としては、以下の通りだ。

ほとんどすべてのものにはサイクルがある。
(中略)
ひたすら一方向に動きつづけるものなどない。空に届くまで伸びる木はない。また、ゼロになって終わるものもほとんどない。

「投資で一番大切な20の教え」より抜粋

「投資で一番大切な20の教え」の本では、投資の世界にはサイクルが存在するとしている。そしてサイクルが生まれる根本的な原因は「人」にあるとしている。

その理由として、機械に適切に任せれば物事は一直線に進むことはできる。が、人がかかわれば結果は変化と浮き沈みに富んだものとなる。なぜならば、人は落ち着きのある冷静な生き物ではなく感情的で一貫性のない生き物だからだと述べている。

もし「投資で一番大切な20の教え」の本にあるように投資の世界にサイクルが存在するのならば、株式の世界では上昇局面が永遠に続くことはなく、それと同じで下降局面も永遠に続くことはないということになる。

過去の株式の歴史を振り返ってみても、このサイクル理論は正しいモノだろうなと思う。だが、このサイクル理論を実際の投資に活かすことは難しいとも思ってしまう。

東映アニメーション

僕が株式投資を始めたころに購入した銘柄で「東映アニメーション」という銘柄がある。15年ほど前に購入した銘柄で、今では23倍以上の評価益となっている。

東映アニメーションの株価チャート
東映アニメーションの株価チャート

今でも十分な評価益なのだが、2021年頃はもっとすごかった。

右肩上がりに株価は上昇していき2021年9月には株価:24,920円を付け、評価益も約43倍を記録した。

僕自身は株価は高すぎるかもと思っていた。だが、まだまだ上がるだろうと根拠もなく思っていた。下がるとしても一時的なもので、どんどん高値を更新していくと考えていた。

でも今では2021年9月に付けた株価を上回るところか、半値まで落ちている状態だ。あの頃に上記のサイクル理論を深く理解していれば、高値で売れたのかも知れない。

だが、僕には感情がある。

極端に大きく物事が進んでしまうと、どうしても「今回は違う」と思ってしまう。サイクルは存在するのかも知れないが、今回はこのサイクルのルールは適用されないものだと思ってしまう。

こんな感情に揺すぶられる僕が出来ることはなんだろう?

高値から半額になった「東映アニメーション」株を持ち続け、下降局面も永遠に続くことはないと思いながら、2021年9月に付けた株価を上回る日がくることを願うことだけだ。

これが最善だとは思わないが、感情に揺すぶられやすい僕が株式投資の世界で生きていくにはベターな答えだと思う。残念なことではあるのだが・・

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