資産効果で最も喜ぶ人は、投資家だ

株の本のイメージ(2022,23年) 株の勉強

自分たちの住宅と投資の価値が上昇していると信じていれば、人はより多くのお金を使いたいと考え、それは経済にとって好ましい。反対に、住宅と投資の価値が下がっていると信じているのなら、彼らはモノを買うことをやめてしまい、これは経済にとって好ましくない。資産効果とはそういうものだ。
(中略)
資産価値は上昇し、人々はより裕福になったと感じたのでより多くを支出し、それが経済を刺激し、失業率の低下につながった。おそらく誰よりも喜んだのは投資家たちだった。

「マンガーの投資術」より引用

昨日の日経平均株価は33,753.33円で、2023年6月16日に付けたバブル経済崩壊後の最高値を半月ぶりに更新した。資産の大半を日本株で持っている僕には、とてつもなく嬉しい話だ。

そんな嬉しい気持ちが抑えきれないのか、最近は以前なら買わなかったモノを買ったり、ちょっとした旅行なんかにも行ったりしている。

これが、多分、『資産効果』という奴なのだろう。

バフェットのパートナーとしてバークシャー・ハザウェイを支えてきた伝説の投資家『チャーリー・マンガー』は、資産効果について、その影響はエコノミストが考えているよりも大きいと述べている。

僕も、この意見には同意せざるを得ない。普段は節約に勤しみ出来るだけお金を貯めるような生活を送っているのだが、最近無駄使いが増えた。『資産効果』というのは、自分が思っている以上に僕の心とお金を蝕んでいくものなのだろう。

でも、それも悪くはない。マンガーは、『資産効果』で最も喜ぶ人は投資家であると述べている。

確かにモノが売れれば、企業が儲かり、その利益は投資家に分配される。そう考えると、僕の無駄使いも悪くないように思える。

だが、いつかは住宅や投資の価値が下がる時期がくる。そして負の『資産効果』が生まれるだろう。

そのときに備えて、やっぱり無駄遣いはホドホドにしてお金を貯めておこう。そして、株価が下落したときに素晴らしい企業の株を買えるように準備しておこう。

マンガーも株式投資で成功するために、買い出動の好機を待ちながら、1,000万ドルの現金残高を維持することを推奨しているのだ。

1,000万ドルなんて、とてつもない現金を貯めることは僕には出来ない。それでも、少しでも良いから、今からでもお金を貯めていこうと思う。

日本株に投資している20年弱になるが、こんなことを言う日がくるなんて、全く信じられない。時代というものは、本当に分からないものだ。

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