愛想笑いで疲れた毎日を過ごす社会人に読んで欲しい本、奥田英朗の「イン・ザ・プール」

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社会人となって、苦労が絶えない。

最近、笑っていないなと感じる人は直木賞を受賞作家の奥田英朗の「イン・ザ・プール」という本を読むことをオススメする。

この本は、つまらない人間関係やくだらない仕事で色褪せた毎日を吹き飛ばしてくれる「笑い」を提供してくれるはずだ。

イン・ザ・プール

この本は超ハチャメチャな神経科の医学博士・伊良部一郎とその病院に訪れる患者との話だ。

様々な悩み事で心が疲れ、心身に色々な症状が出ている患者に対して、伊良部は本当にハチャメチャな対応でその悩みを解決していく。

精神医学の先達、森田某の療法のように「あるがままに」ということを拡大解釈したその対応は読んでいて本当に面白い。

また、この本は「イン・ザ・プール」「勃ちっ放し」「コンパニオン」「フレンズ」「いてもたっても」の5つの短編で構成されている。

最初の「イン・ザ・プール」の話でハマることが出来れば、あとはスイスイ楽しく読むことができるはずだ。

笑いたいときに読もう

この本は、ひどく疲れた社会人に読んで欲しい。

僕が社会人でバリバリ働いていたころは、何も楽しくなかった。学生時代はゲラゲラと笑っていたはずなのに、社会人になってからは愛想笑いだけだ。

職場内の立場の違いを考慮した人間関係、取引先とのやり取りなど、自分の本心を出すことなどない。不要な敵を作らない、自分の利を考えるだけの社会人生活はひどく疲れるものだ。

だからこそ、学生時代のように笑えないのだろう。

僕は「イン・ザ・プール」を読んで、この本の主人公である超自己中な神経科の医学博士・伊良部一郎に惹かれた。そして、その伊良部のその行動につい自然に笑ってしまった。

多分、愛想笑いだけの毎日で潰されそうだったのだろう。こんな時に「イン・ザ・プール」を読むことができた幸運を、僕はとても嬉しく思っている。

お笑いの銘柄

愛想笑いが日常の僕には、自然と笑えるものを求めてしまう。

そこで、お笑い芸人が所属している上場企業ってあるのかな?あったら投資してみよう。そう思ったので、そんな企業を探してみた。

だがお笑い芸人が所属している企業のほとんど上場してない。「吉本興業」は2009年上場廃止。「ホリプロ」は2012年上場廃止となっている。

あえて言うなら「松竹芸能」の親会社である「松竹」は上場しているので、「松竹」の株を買うという手もある。

だが、「松竹」のお笑いの事業は非常に小さい割合である。ので、現時点では「お笑い」の企業の株を買うというのは個人投資家では非常に難しいと言える。

お笑いというのは、お金にならない世の中なのだろうか?それとも「吉本興業」という一強の会社が幅を利かせており、他の会社が上場までこぎつけられないのだろうか?

その辺はよく分からない。

ちなみに、「吉本興業」みたいに強い企業は高シェアを誇っていることが多い。データがないので詳しいことは分からないが、もし「吉本興業」がお笑いの関連のシェアを「73.9%」以上のであれば、「吉本興業」を切り崩すのはかなり難しいだろう。

シェア率と企業の優位性に関して、イギリスのフレデリック・ウィリアム・ランチェスターが勝ち方に関するルールを研究し分かりやすくまとめた『ランチェスター戦力』というもので述べられている。

興味があれば、以下を参照して欲しい。シェア率と企業の優位性について、理解することができる。

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