最近、時間が出来たので昔読んでいた本を再度読み返している。
本当に贅沢な時間の使い方をしていると感じるのだが、年を取ってちょっとひねくれてしまったのか若いときに読んだときの感想と微妙にマッチしてなくて面白い発見がある。
これが大人になったというのか、頭が固くなったというのか、老害になってしまったということなのかも知れない。非常に残念なのだが。
そんなかんなで、今日は「イン・ザ・プール」という久しぶりに読み返した本を紹介したい。
笑い時に読もう
この本は超ハチャメチャな神経科の医学博士・伊良部一郎とその病院に訪れる患者との話だ。
様々な悩み事で心が疲れ、心身に色々な症状が出ている患者に対して、伊良部は本当にハチャメチャな対応でその悩みを解決していく。
精神医学の先達、森田某の療法のように「あるがままに」ということを拡大解釈したその対応は読んでいて本当に面白い。
また、この本は「イン・ザ・プール」「勃ちっ放し」「コンパニオン」「フレンズ」「いてもたっても」の5つの短編で構成されている。
最初の「イン・ザ・プール」の話でハマることが出来れば、あとはスイスイ楽しく読むことができるだろう。
何度も繰り返しとなるが、この本は伊良部のハチャメチャさについ声を出して笑いそうになってしまうくらい楽しく面白い。
最近楽しくないなとか、心が疲れてマイってしまっている人に対してオススメできる本である。
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