疲れた毎日を過ごす社会人に読んで欲しい本、奥田英朗の直木賞受賞作「空中ブランコ」

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今回は奥田英朗の「イン・ザ・プール」に続くシリーズ第2弾、直木賞受賞作の「空中ブランコ」を紹介したい。

前回の記事で「イン・ザ・プール」を紹介したが、この「空中ブランコ」も愛想笑いで疲れた毎日を過ごす社会人に読んで欲しい。

この本もきっと疲れ切った毎日に、愛想笑いでない笑いを提供してくれるだろう。

「空中ブランコ」

今回の紹介する「空中ブランコ」は、「空中ブランコ」「ハリネズミ」「義父のヅラ」「ホットコーナー」「女流作家」の5つの短編で構成されている。

どれも面白いお話なのだが、僕は強迫神経症を患った精神科医・池山達郎が同じ精神科医である伊良部に相談・治療を受ける話である「義父のヅラ」が飛びぬけて面白かった。

強迫神経症とは、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れず、わかっていながら何度も同じ確認などを繰り返すような症状を持つ病気である。

よくある例として「手が汚れているのではないかと気になって仕方がない」「家の鍵を閉めたか気になって仕方がない」と不安に襲われ、「手を一日に何十回・何百回も洗う」「会社に行く途中に何度も自宅に戻って施錠の確認をする」などがある。

誰にでも少しは思い当たる現象だが、度を越してしまうと強迫神経症という病気になってしまう。この病気を、この本の主人公である伊良部がハチャメチャに解決していくのがとても痛快であった。

最後に

この「空中ブランコ」を医療系の小説と呼んでいいのか分からないが、医療の関わる小説を読んだので「医療関連サービス」関連の株を買うならどれが良いのか調べてみた。

まずは「医療関連サービス」関連企業として「エムスリー」「エス・エム・エス」「メドピア」「ケアネット」をピックアップ。この中から僕が株を買うなら企業規模や売上の伸び率、利益率などを考慮して「エムスリー」だろう。

だが、ここ最近の「エムスリー」のPERは100倍を超えている状態だ。直近3年の最低のPERも40倍を切ったことがない。割高感が非常に強い銘柄なので、買うには少し勇気がいる状態だと僕は思う。

ちなみに、アメリカの経済学者で「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者であるバートン・マルキールは、株式投資で成功するためには「3つのルール」があると言っている。

その「3つのルール」とは、以下の通りだ。

・利益成長率が今後五年以上にわたって市場平均以上の銘柄を買うこと
・株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな
・投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄を探そう

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より引用

この「3つのルール」の詳細について、興味がある方は以下を参照して欲しい。株式投資で成功するコツを詳しく知ることが出来るだろう。

「エムスリー」に関して、『利益成長率が今後五年以上にわたって市場平均以上の銘柄を買うこと』『投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄を探そう』の2つのルールは満たしていると言える。

だが『株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな』のルールに関して、僕は「エムスリー」はPERで判断する限りファンダメンタル価値以上の銘柄になっている思える。

「エムスリー」は、バブルになっている可能性がある銘柄のような気がしてならない。

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