仕事が忙しくブラックな企業であっても意気揚々と働く人がいる。給料が良くホワイトな企業でも、仕事内容に嫌気がさして辞めていく人もいる。
自分にあった仕事というのは、その人の価値観が大きく左右するのだろう。
そんな仕事について「マネジメントの発明者」「マネジメントの父」と呼ばれるピーター・ドラッカーは以下の言葉を残している
組織に置いて成果をあげるには、自らの価値観が組織の価値観になじまなければならない。
「明日を支配するもの」より引用
同じである必要はない。
だが、共存できなければならない。
さもなければ心楽しまず、成果もあがらない。
自分の働いている会社や組織の価値観と、自分の価値観とまったく同じということはないだろう。だが、少なくとも自分の価値観と共感できたり共存できる会社組織で働くべきなのだ。そうでなければ、そこで働く当人はもちろんその会社も不幸なだけだ。
働く本人も楽しく働けず、目立った成果もあげることが出来ない。また、そんな人を雇っている会社もメリットがない。負のスパイラルに陥るだけである。
ちょっと今から仕事やめてくる
久しぶりに本屋によって「ちょっと今から仕事やめてくる」という本に目がいった。電撃小説大賞を受賞している作品なのだが、その刺激的なタイトルに惹かれて購入してみた。
この本の内容は、ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱し無意識に線路に飛び込もうとした若者が主人公の話で、特に仕事で辛い思いを抱えている人にこそ読んでもらいたい本である。
そして、この本を読んだ後に上記のドラッカーの言葉を思い出して欲しい。自分にとって、どのような仕事や組織で働くのがよいのか見直す良いきっかけを与えてくれるはずだ。
株式投資で救われる?
楽しく仕事をしたり、仕事で卓越した成果を上げるためには価値観が重要であるとドラッカーは言っている。だが、楽しくない仕事で特にたいした成果もあげられずとも働いていれば給与としてお金を貰うことができる。
そして、この給与というものは生きていく上で非常に安心感を得られるものである。この安心感のためには、成果が上げられず楽しくない仕事でも自分を押し殺して働く方が良いという人もたくさんいるだろう。
この考えかたは決して否定できるものでない。だが、こういう人こそ株式投資をするべきだと僕は考えている。
例えば、自分の価値観を押し殺して働いている人でも転職サイトの雄であるリクナビNEXTに登録している人はそれなりにいるだろう。だが、結局は転職に失敗して無給になる恐れから踏ん切りがつかず現職で働き続ける人もそれなりにいるだろう。
しかし、もし転職は諦めたとしてもリクナビNEXTを運営しているリクルートホールディングスに株式投資をしていたならば、6年で約5倍の資金を増やすことが出来たのだ。
また、同じく転職サイトのdoda(デューダ)を運営しているパーソルホールディングスに株式投資をしていれば、資金を10年で約10倍に増やすことが出来た。
株式投資をしていれば、その増えた資金を背景にしてお金の不安を無くしながら、堂々と自分の価値観にあった仕事場を選ぶということに再挑戦するチャンスを得ることが出来たのだ。
実際に僕自身も「日本ライフライン」「シーティーエス」「サイボウズ」などに株式投資して救われたクチだ。
日本ライフラインで資金を22倍に増やし、シーティーエスでは17倍、サイボウズでは16倍に増やした。こうした結果があるからこそ、自分を押し殺して給与を得るためだけに働いていた前職から離れることができ、そして自分の価値観を重視した働き方をするという選択を堂々と選べるようになった。
たまたま株式投資で成功したから言えるだけかも知れないが、自分の価値観を押し殺してお金のためだけに働いている。そういう人がいるのなら、僕は株式投資をオススメしたい。
運よく成功すれば、自分の価値観を重視した働き方を堂々と選べる。仮に失敗したとしても、自分を押し殺して働けば良いのだし、それが嫌ならばちょっとした不安を抱えならがら転職活動をすればいいだけの話なのだから。
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