リストラに悩む人を描く小説、君たちに明日はない

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僕はシステム開発の仕事をしている。なぜ、この仕事を選んだのか?その理由は、会社をクビになったとしても何とかなる職種だと思ったからだ。

僕が就職した頃は、就職氷河期であった。人を雇うというより、人を切るというのが主流であった。この当時は、リストラという言葉がその辺の空き缶のようにありふれていたものだ。

そんな当時を思い起こすことが出来る小説がある。リストラを題材にした「君たちに明日はない」という小説だ。

君たちに明日はない

この小説の主人公「村上真介」は、リストラ専門会社『日本ヒューマンリアクト』の社員である。彼の仕事は、リストラ候補者を希望退職に追い込むことだ。

だが、彼はただ単に希望退職に追い込むだけではない。リストラ対象者と真摯に向き合い、リストラ対象者の将来に希望を持たせる一歩を指し示したりもする。

その姿勢が、リストラという暗い題材なのだが、読んでいて不思議と頑張ろうという気持ちにさせてくれる。

最近は、リストラという言葉はあまり聞かなくなった。だが、その代わりとして「派遣切り」「早期退職」という言葉に置き換わってしまったのかも知れない。

何にせよ、いつの時代でも余剰人員は会社からクビを切られていくものだ。

だからこそ、リストラを題材にした「君たちに明日はない」という小説を、今のこの時期に読んでみてもいいのではと思う。

リストラされない会社

僕は会社からクビをいつ切られても大丈夫なように、好きでもないシステム開発という技術職に就くという道を選んだ。技術さえあれば、食うに困ることはないと思ったからだ。

だが、世の中にはその仕事が好きで、その仕事以外したくないという人もいるだろう。この「君たちに明日はない」に出てくる、玩具メーカーの開発者「緒方紀夫」のような人だ。

こういう人はどうしたら良いのだろうか?アメリカの投資家で、実業家でもあるロバート・キヨサキは「組合のある会社に入れ」と言っている。

この内容に興味がある方は、以下を参照して欲しい。

組合のある会社に入ったとしても、絶対にクビにならないと言い切れない。今の世の中で、平穏無事に生きる。このこと事態が、とても難しいのだ。

だからこそ「君たちに明日はない」を読んで、少しでも前向きな気持ちを持つことも大切だと思う。

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