低PERで割安状態である不動産デベロッパーの「新日本建物」の株を購入してみた

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史上最大のミューチュアル・ファンドであるマゼラン・ファンドを運用した伝説の人物「ピーター・リンチ」は、その著書である「ピーター・リンチの株で勝つ」で株式を購入する際に参考となるように、会社の特性とそれに合ったPER値を教えてくれている。

  • 今後それほど大きな成長が望めない電力株のPER…7~9倍
  • 失敗する可能性はあるものの今後収益が10倍以上に伸びそうな勢いのある状態の優良株のPER…10~14倍
  • 現時点で収益がない、または極小の状態だが今後の成功にかけている状態の急成長株のPER…14~20倍

僕は、不動産デベロッパーである新日本建物をPER(予):6.4倍で株を購入した。新日本建物の規模を考えると、もしかしたら今後大きく成長するかも知れないし、ほどほどの成長になるのかも知れない。

そんな会社の株をPER(予):6.4倍で購入できたのは、まあまあお買い得な買い物をしたのではないかと僕は思っている。

新日本建物(8893)

2021/6/30に以下の株を購入。

  • 新日本建物(8893)

407円で100株購入。
購入時のPER(予):6.4倍、PBR(実):1.19倍、ROE(実):14.85%、配当利回り(予):5.39%

不動産デベロッパー。新築マンション、戸建住宅、資産運用型マンション、資産運用型アパートなどの企画・開発・販売を手掛けている。

新日本建物のここ数年の株価チャートは以下の通り。

新日本建物の株価チャート

購入時のコメント

ここ数年の売上は約113~169憶円の間を行ったり来たりしている状態。

純利益については、ここ数年は約6~13億円の間で振り幅が大きい状態。ただ、会社四季報によると今期と来期の増益し続けていくと予想としており、特に来期の2023年03月期決算では2012年03月期決算以来の最高値となる純利益を叩き出す予想となっている。

新日本建物は不動産業に分類されており、銀行業全体の市場平均のPERは19.84倍となっている。新日本建物の現時点でのPER(予)は6.4倍で、市場平均と比較してもかなりの割安感があると言える。

純利益の利益率について、ここ数年は約5.9~8.8%とまずまずの利益率を叩き出している。

キャッシュフローについては、ここ5年のフリーキャッシュフローはすべてマイナスの状態である。また、営業キャッシュフローもここ5年はすべてマイナスの状態である。ここ5年は先行投資を続けていると理解しているが、少し気になる状態である。

配当については、2018年03月期決算から配当を出しており増配傾向であった。が、2021年03月期決算から1株:25円→22円と3円減配している。ちなみに今期の2022年03月期決算では、前期と同じ1株:22円の配当を出す予定としている。

最後に

新日本建物のPER(予)は6.4倍であり、かなりの割安感が伺える。なぜこんなに割安な株価で放置されているのか僕には理解出来ない。

もしかしたら、不動産業での新日本建物の立場はすごく弱く吹けば消し飛ぶのかも知れない。そして、僕がそのことに気づいていないかも知れない。

だけど財務情報をだけを見ていると、僕は新日本建物ってそんなに悪い感じはしない。これが株式投資の難しさというやつなのだろう。

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