株価急落時に売却する人は、ただ持ち続けている人と比べてリターンは低い

株の勉強

世間では株価が急落すると損切りしなさいと言われる。

その理由としては、

  • さらなる損失拡大を防ぐための「リスク管理」
  • より有望な投資先に資金を振り向けるため「資金の再配分」
  • 価格が重要なサポートラインを下抜けより値下がりリスクを回避する「テクニカル要因」

などそれらしい理由が挙げられる。

こうした理由で損切りすることは一見正しい様に思える。だが、僕は株価が急落しても持ち続けることこそが正解だと思っている。

なぜなら、僕が株式投資を始めて20数年経つが今まで何度も「○○ショック」と言われる株価急落を経験してきた。僕はそのたびに株を売ることなく保有し続けた。

株を売ることなく保有し続けたおかけで、今では配当金だけで慎ましい生活を送ることが出来ている。

その成功体験が株価が急落しても保有し続けるべきだと考える理由の1つ、またアメリカの投資コンサルタントでパッシブ投資(インデックスファンドを通じた投資)の提唱者といて有名な「チャールズ・エリス」の言葉もその理由の1つだ。

長い目で見れば、株式市場は投資家が売った後もほぼ同じ水準で推移する。だから、ときどき売却する人の利回りは、ただ持ち続けている人と比べて低い。

「敗者のゲーム」より引用

「チャールズ・エリス」は長期間の株式データを確認し検証したところ、検証した期間において最も上昇したベスト10日(検証期間全体のわずか0.1%にも満たない)を逃すだけで、リターンの平均水準は11.4%から9.2%へ低下する。また、ベストの上昇日をさらに20日間逃すと、リターンは9.2%から7.2%へと低下してしまうと述べている。

株価が急落した場合いったん損切りすることは正しい行動のように思えるが、損切り後の購入のタイミングは「チャールズ・エリス」が述べるように非常に短い期間でしかない。その非常に短い期間を逃すと、損切りせずに保有し続けた人のリターンを上回ることは出来ない。

それでも損切りして買い直すタイミングに賭けるという人は、賭けても良いと思う。だが、長年株式の世界を見てきたが1回はタイミングに成功した人はいるが、2回・3回とタイミングをビタッと合わせた人はほんとんどいない。

その強運と豊富な才能を持ち合わせていると思うなら損切りもアリだろう。だが、強運と豊富な才能を持ち合わせていないのなら損切りするよりも持ち続けるべきだ。

これが一般的な人が行う株式投資の世界での成功パターンであり、この方法でも十分に満足出来る儲けは出ると僕は思っている。

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