百貨店業界で投資するなら「J.フロントリテイリング」「三越伊勢丹」「高島屋」のどれが良いのか

銘柄検討 銘柄検討

僕が保有している銘柄で一番損益率が大きいのが「三越伊勢丹ホールディングス」だった。

「三越伊勢丹ホールディングス」の評価損率は△49%。ほぼ半値になった銘柄だが、もしかしたら「三越伊勢丹ホールディングス」以外の勝ち組百貨店銘柄は存在するのではないか?

そんな勝ち組の百貨店銘柄は存在しているのか、保有している「三越伊勢丹ホールディングス」と同じ百貨店関連の銘柄である「J.フロントリテイリング」「高島屋」を比較してみた。

  • J.フロントリテイリング(3086)
  • 三越伊勢丹ホールディングス(3099)
  • 高島屋(8233)

J.フロントリテイリング

J.フロントリテイリングの株価チャートは以下の通り。

2021年のJ.フロントリテイリングのチャート

百貨店の大丸と松坂屋が統合し、国内2位の百貨店グループ。子会社にパルコを持つ。

ここ数年やや右肩上がりの売上で黒字を計上していたが、2021/02月決算予想ではコロナの影響で大幅の減益減収となり赤字転落となる。配当も2013/02月から増配傾向だったが、2021/02月決算予想では前期1株:36円から27円に減配となるが配当利回り2.72%と百貨店業界では高い値をキープしている。

当期利益の利益率は2017/02~2020/02月決算では約5%近い数字を叩き出しておりまずまずといった状態。キャッシュフローも2017/02~2020/02月決算ではフリーキャッシュフローがプラスの状態であり安定感がある。

三越伊勢丹ホールディングス

三越伊勢丹ホールディングスの株価チャートは以下の通り。

2020年の三越伊勢丹ホールディングスのチャート

国内トップの百貨店グループ。新宿伊勢丹、日本橋三越は全国屈指の売上高を誇る。

ここ数年売上は右肩下がり。2020/03月決算、2021/03決算予定の当期利益は赤字を計上している。当期利益の利益率もここ数年では1%台と低調。配当は2016/03~2020/03月決算では1株:12円をキープしていたが、2021/03決算予定では減配され1株:9円となる。

高島屋

高島屋の株価チャートは以下の通り。

2021年の高島屋のチャート

業界3位の大手百貨店。1831年(天保2年)創業の老舗。

ここ数年の売上は横ばいで黒字を計上していたが、2021/02月決算予想ではコロナの影響で大幅の減益減収となり赤字転落となる。当期利益の利益率もここ数年は1~2%と低調な状態。

ここ数年のキャッシュフローは、フリーキャッシュフローがマイナスの状態があり落ち着かない状態。配当については2016/02月決算から1株:24円をキープしており、2021/02月決算予想でも減配なく1株:24円の配当金を支払う想定。

百貨店業界の株を買うなら

「J.フロントリテイリング」「三越伊勢丹ホールディングス」「高島屋」と百貨店業界の会社を比較してみたが、どの会社も株価は右肩下がりだ。百貨店業界自体の厳しさを感じたが、あえて百貨店業界の株を買うなら「J.フロントリテイリング」だろう。

「三越伊勢丹ホールディングス」「高島屋」と比較し、「J.フロントリテイリング」は利益率が高くキャッシュフロー状態も良い。厳しい百貨店業界の中でも、生き残る確率は「J.フロントリテイリング」が一番高いと僕は考えている。

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