前回の記事で、奥田英朗の直木賞受賞作「空中ブランコ」を紹介した。
今回は、「空中ブランコ」に続くシリーズ第3弾の「町長選挙」を紹介したい。
この本も億劫な毎日を過ごす社会人に読んで欲しい。きっと、馬鹿馬鹿しいお話に何も考えずに笑うことができるだろう。そして、億劫な毎日に癒しを与えてくれるだろう。
「町長選挙」
今回の紹介する「町長選挙」は、「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」「町長選挙」の4つの短編で構成されている。
どのお話も大変面白いのだが、この「町長選挙」では主人公である伊良部一郎だけでなく、付き添いの看護師でクールビューティーな「マユミちゃん」がとても良い味を出している。
クールビューティーな「マユミちゃん」が幼稚園児にジャイアントスイングをしたり、過疎地の町民にドロップキックを食らわせたりする暴れっぷりは読んでいて、ともて笑わしてくれた。
「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」と両シリーズを読んだ人は、「町長選挙」もぜひ読んで欲しい。きっと、馬鹿馬鹿しいお話に何も考えずに笑うことができるはずだ。
製薬会社の株を買うなら
「町長選挙」に製薬会社に関するお話があった。せっかくなので、製薬会社の株を買うならどこが良いのか調べてみた。
今回調べてみたのは、国内製薬会社売上ランキングトップ3の「武田薬品工業」「大塚ホールディングス」「アステラス製薬」の3社だ。
この3社の中で僕が株を買うなら「大塚ホールディングス」だろう。
「武田薬品工業」は、国内トップの製薬会社だが業績の不安定さがこの3社の中では特に目立つ。また、利益率もこの3社のなかでダントツに悪い。
「大塚ホールディングス」「アステラス製薬」については、どちらも良い銘柄だと考えているが「大塚ホールディングス」のほうが売上の伸び率やキャッシュフロー状況が落ち着いているように見える。
また、「大塚ホールディングス」の2021/04/23時点のPER(予):16.1倍、PBR(実):1.27倍と割高感はない。なので「大塚ホールディングス」の株の方がオススメである。
また、世界一の株式投資家と名高いウォーレン・バフェットが残した銘柄選びに関する数々の名言の一つに以下のものがある。
10年、50年たっても欲しいとみんなが思うものをつくっているかどうか、これが私の投資判断の基準です。
「ウォーレン・バフェット成功の名語録」より引用
ウォーレン・バフェットの名言の詳細については、以下を参照して欲しい。ウォーレン・バフェットの銘柄選びに対する考え方を知ることが出来るだろう。
大塚製薬は「ポカリスエット」「オロナミンC」「カロリーメイト」、そして「ボンカレー」などロングセラー商品を持っている。
そして、この商品はある消費者にとっては「10年、50年たっても欲しい」というものだろう。
売上の規模は小さいのかも知れないが、こういった商品を作っているという意味でも「大塚ホールディングス」の株を買いたいと思ってしまう。
最後に
「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」と奥田英朗著の伊良部シリーズを紹介してきた。
この本は、取り合えず笑いたいと思う人にオススメできる本である。
僕は社会人となって、ほとんど笑うということはしていなかった。人間的な感情を削ぎ落していくような毎日を過ごしていたからだ。
でも、時には感情を取り戻さないといけない。そうしないと生きているいる意味がないと思っているからだ。
そんな中で、この本を読んで笑った。馬鹿馬鹿しいお話に笑いが止まらなかった。
毎日がつらくても、たまには笑おう。この本に出会えて良かったと思う。
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