長期間の投資をするなら債券より株式のほうが優位?

株の本のイメージ(2022年)株の勉強

債券は長期間で見てみた場合、実質的なリターンを得ることができないと言われる。その理由として、インフレでお金の価値が下がるスピードが債券の利率を上回ってしまうからである。

このことについて、ハイテク株などの成長株投資で有名なフィリップ・フィッシャーの投資哲学を纏めている「株式投資で普通でない利益を得る」にも、以下のように記載されている。

私たちの法制度と、私たちが不況時にすべきと信じていること(こちらのほうがより重要)から必然的に起こることは二つしかない。好景気が続いて優れた会社の株がずっと債権のリターンを上回るか、大不況が起こるかのどちらかだ。もし不況になれば、債券のリターンが一時的に最高の株を上回ることになるが、巨額の赤字を生み出す一連の政策が打ち出されると、それによって債券型の投資の実質的な購買力はより大きく下がることになる。不況がさらに大きなインフレを生み出すことは、ほぼ間違いない。
(中略)
債券は、長期投資家にとって、購買力のさらなる低下を相殺するだけの十分な利益が見込めないのである。

「株式投資で普通でない利益を得る」より引用

また史上最大のミューチュアル・ファンドであるマゼラン・ファンドを運用した伝説の人物「ピーター・リンチ」も、株式投資の優位性として以下のことを述べている。

1927年に次にあげる4種類の投資に1,000ドルずつ振り分けたとする。(一応税金は考慮せず)。60年後にフタを開けるとその違いは驚くほど大きくなる。
・国債 7,400ドル
・政府債 1万3,200ドル
・社債 1万7,600ドル
・普通株式 27万2,000ドル
暴落、不況、戦争、景気の一時的後退、10人の大統領、スカートの長さ、などの多くの変動にもかかわらず、株式投資は社債より15倍も儲かり、国債より30倍以上も儲かったことになるのである。

「ピーター・リンチの株で勝つ」より引用

個人型確定拠出年金(iDeCo)の成績

僕が会社で働いていたころに「企業型確定拠出年金」が導入されて、年金資産の運用を自分で行うことになった。

そのときには上記にような投資の知識があったため、長期間投資をするのならば債券よりは株式が有利だということは分かっていた。そのため、資産の配分を以下のように設定した。

  • 海外株式(Oneたわら先進国株式):60%
  • 海外債券(Oneたわら先進国債券):20%
  • 国内株式(OneDC国内株式インデックス):15%
  • 国内債券(Oneたわら国内債券):5%

5年ほど前に仕事を辞めたため、企業型確定拠出年金を個人型確定拠出年金(iDeCo)に移管した。そして現時点の個人型確定拠出年金(iDeCo)の成績は以下の通りだ。

  • 海外株式(Oneたわら先進国株式):61.3%
  • 海外債券(Oneたわら先進国債券):11.6%
  • 国内株式(OneDC国内株式インデックス):20.6%
  • 国内債券(Oneたわら国内債券):△0.4%

確定拠出年金を始めて十数年経つが、フィッシャーやリンチが言った通り債券よりも株式のほうが良い成績を残すと言った結果であった。

債券と株式という商品の性質上、長期間になればなるほどリターンの差は広がっていくと僕は考えている。そして個人型確定拠出年金(iDeCo)の期間についても、まだ20年以上と長い期間が残っている。

ということは、個人型確定拠出年金(iDeCo)の債券の比率を下げて株式の比率を上げた方がいいのかも知れない。

でも本当の失敗は、確定拠出年金を始めた際の資産配分だろう。株式:75%・債券:25%という資産配分で始めたが、株式の優位性を信じるのならばもっともっと債券の比率を下げても良かった。極論を言うのであれば、40~50年という期間で確定拠出年金を始めるのであれば株式:100%・債券:0%でも良いのではと僕は思っている。

あまりにも極論なのかも知れないが、債券に比べて株式の優位性というのは本当に強いものであると僕は信じている。

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