最近、僕の保有銘柄の「東映アニメーション」が非常に熱くなっている。
株価が上がりまくり約10年前に567円で購入したものが、今(2021/9/16)では23,540円となっている。約4,000%以上の評価損益率を叩き出している、僕の持ち株の中で非常に稀有な存在となっている。
この稀有な銘柄をどうすべきなのか?
「売却する」「買い足しする」「保有し続ける」というの判断を行う必要があるのだが、僕は「保有し続ける」という判断をしたい。
あと1つ言えることは、「買い足しする」という判断は絶対しないだろう。あまりものバリュエーションが高く、バブルを彷彿させている状態だからだ。
東映アニメーション(4816)
東映アニメーションは、大手アニメーション制作会社でアニメ代表作としては「ワンピース」「ドラゴンボール」「プリンセスプリキュア」「聖闘士星矢」「美少女戦士セーラームーン」などがある。
現時点(2021/9/16)でのバリュエーションは以下の通りである。
- 株価:23,540円
- PER(予):126.7倍
- PBR(実):11.35倍
- ROE(実):13.85%
- 配当利回り(予):0.2%
東映アニメーションのここ数年の株価チャートは以下の通り。
東映アニメーションの業績状況
売上について、ここ2年は減収が続いている。そして今期の2022年03月期決算の売上予想も、若干の減収となる見込みである。
純利益について、前期の2021年03月期決算は若干の減益であった。また今期の2022年03月期決算の純利益予想は、30%以上の減益となる見込みである。
東映アニメーションは情報・通信業に分類されており、情報・通信業全体の市場平均のPERは65.3倍となっている。東映アニメーションの現時点でのPER(予)は126.7倍で、情報・通信業全体の市場平均と比較してかなりの割高感がある状態である。
純利益の利益率については、ここ3年は20%を超えている。だが、今期の2022年03月期決算は大幅な減益となる見込みのため、利益率も約15%と大幅に落ちる見込み。
キャッシュフローについては、ここ5年でフリーキャッシュフローがマイナスの年が1度もなく、非常に安定感がある。
配当については、2019年03月期決算から1株:70円をキープしていのだが、今期の2022年03月期決算では1株:47円と23円の減益となる見込みである。
東映アニメーションの対応
僕は東映アニメーションの株を持ち続けようと思う。
バリュエーション的には完全な割高状態なので、本当は売却するのが正しい行動だと思う。だが、10年以上持ち続けている銘柄だ。愛着もある。
それに、今はあまりお金に困っている状態でもない。しばらくは保有を続けたいと思う。
また、僕は東映アニメーションの株を買い足すということは絶対にしないだろう。バリュエーションがあまりにも高すぎる。
バブル期の日本株式の平均PER(株価収益率)は60倍で、株価純資産率は5倍、それに配当利回りは0.5%であったという。それに勝るとも劣らない状態だ。
ここから東映アニメーションの株価を上げようとするなら、PER(予):126.7倍と大幅な期待に応えるものを出す必要がある。この期待に応えることは、かなり難しいと僕は思う。
そこまで思いながらも、東映アニメーションの株を売ることが出来ない。相変わらず感情が上手くコントロールできない、僕の悪い癖である。
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