競馬関連株として、競馬情報サイトを運営している「ＭＩＸＩ」を調べてみた

日常のちょっとしたことから競馬に興味を持ち、以下３つの競馬関連株を調べてみた。

前回、前々回で「日本ＢＳ放送」「東京都競馬」株を調べてみたので、今回は競馬情報サイトを『netkeiba.com』を運営している「ＭＩＸＩ」株を調べてみることにした。

「日本ＢＳ放送」「東京都競馬」株については、現時点で株価は割高と判断したので購入するということはなかったが、「MIXI」はどうなんだろう？

ＭＩＸＩ（2121）

看板のスマホアクションRPGゲーム「モンスターストライク」が主軸のゲームソフト会社、スポーツ事業（車券販売「チャリ・ロト」、オートレース「競単」、競馬情報サイト「netkeiba.com」）やアルバムアプリ（みてねシリーズ）なども展開。

2024/3/4日時点で、株価は2,486円。

結論から言うと、「ＭＩＸＩ」については良い企業だと思うが業績の波が激しく今後の予想が難しい。だから、僕としては「ＭＩＸＩ」に投資をすることはないだろう・・

「ＭＩＸＩ」の売上について、ここ5年間は年平均で△4.9%ののマイナス成長となっている。また、今期の売上予想は前期比△0.6%の減収となる見込みである。

当期利益については、ここ5年間は年平均で約34.2%のマイナス成長となっている。ただ、今期の当期利益予想は前期比84.1%の増益となる見込みである。

当期利益の利益率について、過去5年の平均利益率は約10.7%である。この数字は、「日本ＢＳ放送（9414）」「ＭＩＸＩ（2121）」と比較してやや寂しい数字である。

キャッシュフローについては、過去にフリーキャッシュフローがマイナスの年が何度もあり、キャッシュフロー的にはほんの少しだけだが安定感に欠ける。ただ利益の質であるアクルーアル（税引き後利益－営業キャッシュフロー）を見ると、質の高い利益を生み出している会社と言える。

配当については、右肩下がりで配当性向も100%を超えている！！

「ＭＩＸＩ」について、企業の優位性はどのくらいあるのか？損益計算書を確認してみた！！

売上原価は一貫して低いか？
ここ5年の粗利率は72～86%となっており、一貫して良い数字となっている。
販売および一般管理費は一貫して低いか？研究開発費・減価償却費を多額につぎ込んでいないか？
過去10年の粗利における販管費の比率は67～82%で収まっている。80%を超えている年もあるのですこし気になる。
支払い利息は少ないか？
営業利益に占める支払い支払利息の比率は一貫してかなり低い。
純利益は右肩上がりか？利益率は高いか？
利益率はまずまずだが、純利益は右肩下がりである。

損益計算書を見る限り、利益率はまずまずなのである程度の優位性を持っている企業だと思うが売上・利益の右肩下がりが気になる。優位性がどんどん失われている状況のような気がする・・

「ＭＩＸＩ」について、企業の優位性はどのくらいあるのか？貸借対照表を確認してみた！！

巨額の現金を備蓄しているか？
「ＭＩＸＩ」の現金預金は2019年から減少（年平均：△5%）している。が、流動性資産の半分以上を現金が占めており十分な現金を持っていると認識している。
棚卸資産な急減はないか？
ここ5年で棚卸資産の増加が目立つが、そもそも棚卸資産自体が無視しても問題ないくらい微小な数字である。棚卸資産について、特に問題ないと認識している。
売上高に占める売掛金の割合は他社より低いか？
売上高に占める売掛金の割合は、ここ5年は7～13%となっている。この数字は、まずまずといったところか・・
生産設備が膨らんでいないか？
「ＭＩＸＩ」の有形固定資産は、ここ10年で年平均：38%の増加となっている。急激に膨らんでいるが、大きな借入もなく設備投資資金が調達できているのは安心感はある。だが、設備投資が膨らんでいるのに売上が伸びていないのは気になる！！
長期借入金が少額もしくはゼロか？
「ＭＩＸＩ」の長期借入金は、利益の１年ちょっと分で返せる額である。
内部留保は増加しているか？
「ＭＩＸＩ」の利益剰余金は、毎年着実に増えていたが2023/03月期決算で減少となっている。

貸借対照表を見る限り、「ＭＩＸＩ」は今のところ大きな借入に頼ることない企業である。だが、最近は利益も下がってきており長期借入金の大きさが少し目立ってきているのが気になる・・