2020年に購入した持ち株のJT株が評価損に転落、その理由と今後の対応を考えよう

持ち株の評価 株評価

2020年度に購入したJT(2914)が評価損に転落した。日経平均は右肩上がり状態なのに、なぜJTは評価損になるまで株価が下落したのか?その理由と今後の対応を検討したい。

2020年度に購入したすべての銘柄の成績については、以下を参照して下さい。

JT株は、2020/10/27に1,990円で100株購入した銘柄である。購入時の予想PER:12.4倍、実績PBR:1.39倍、ROE(実):13.16%であった。購入時の詳細については、以下の通りとなっています。

JT株の状況

現時点(2021/03/01)のJT株の状況は、以下の通り。

  • 株価:1,929.5円
  • PER(予):14.3倍
  • PBR(実):1.36倍
  • ROE(実):11.97%
  • 配当利回り(予):6.74%

JTの株価チャート

2021/02月に発表された2020年12月期決算があまり良くなかったため、それに応じて株価が下落した模様である。

2020年12月期決算内容としては、売上・利益ともに減収減益。当期利益については、前年比10%を越えるマイナスを記録。また、2021/12月期決算予想についても減収減益の見込みとなっている。とくに当期利益については、前年比20%を超える大きなマイナスとなる見込みである。

利益率について、営業利益の利益率については、ここ数年は20%超えをキープしていたが、2021/12月期決算予想では20%を切って17.45%となる見込み。この数値は、2011/03月のIFRS決算となってから一番最悪の数値となっている。

当期利益の利益率についても、ここ数年はほぼ15%以上をキープしていたのだが、2021/12月期決算予想では11.54%となる見込み。この数値も、2011/03月のIFRS決算となってから一番最悪の数値となっている。

キャッシュフローについては、2020年12月期決算では営業キャッシュフローの大きな落ち込みもなく、フリーキャッシュフローもプラスをキープ。また、ここ数年はほぼフリーキャッシュフローはプラスをキープしており、安定感がある。

JTのセグメント構成は、海外たばこ:62.5%、国内たばこ:26.4%、加工食品:7.0%、医薬:3.7%、その他:0.4%である。

セグメント業績として、最も事業構成比率の高い海外たばこ事業については売上・利益は前年とほぼ変わらずだった。だが、国内たばこ・加工食品事業については売上・利益ともに、前年と比較して減収減益となっており、その減収・減益幅も比較的大きい状態であった。

配当については、ここ数年は増配を傾向であったが1株配当が154円→130円の減配となった。

JT株は、どうすべきか?

JT株の業績を見ていると、株価はこのまま下落傾向になる可能性が高いと僕は思っている。

最もセグメント構成が高い海外たばこ事業についても、2020年からタバコの総販売数量が減少している。国内たばこ事業も、ここ何年間も総販売数量の減少が続いている。たばこ事業が盛り上がりを見せない限り、なかなかJTの業績も上向くことがないのではと思うのが普通の考えだろう。

下落傾向が続くと思われるJT株はどうすべきなのか?僕自身の考えとしては、保有継続で良いのではと思っている。

株価が大幅に下落し、超割安株と判断したら買い増すかも知れないが、ある程度の下落では買い増しはしない。と、いって今のうちに株を売ろうと考えていない。しばらくは様子見を兼ねて保有し続けるだろう。

保有し続ける理由として、JTは利益をある程度は確保できる会社だと考えているからだ。

JTの中核事業であるたばこ事業は、独占的な事業である。タバコを吸う人は今後も減り続けるかも知れないが、その減った分は価格に転嫁することが出来る。そうして、ある程度の利益を挙げ続けることが半永久的に出来るだろう。

JTの今後はあまり明るくないのかも知れない。だが、現時点では利益率も一般的な企業と比較するとまだまだ高いと言えるし、キャッシュフローも安定している。

株価の値上がりは期待できないのかも知れないが、JTが挙げたそこそこの利益から配当を末永く頂くといった銘柄として、保有を続けていきたい。

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