日経平均が続落していたので高配当株の「日本コンセプト」を購入してみた

株取引

2024/3/12は、円相場は円安方向に振れ輸出採算の悪化懸念が和らいだことが相場を下支したのか終値は前日比22円98銭安の3万8797円51銭となり小幅な続落で終えることとなった。

それでも日経平均の下げ幅は500円を超える場面があり、それなりに株価が動いた1日であった。

そんな中で高配当で良い株はないのかと探していたら、配当利回り(予):4.81%の「日本コンセプト」という株を見つけたので購入してみることにした。

日本コンセプト(9386)

2024/3/12に、1,761円で100株購入。

  • 日本コンセプト(9386)
    タンクコンテナを用いた化学品などを扱う化学コンテナタンク輸送サービス会社。
  • 購入時の株価指標
    PER(予):11.9倍、PBR(実):1.34倍、ROE(実):14.09%、配当利回り(予):4.81%、自己資本比率:67.9%

業績の状況

売上・利益共に10年ベースでみると年6~7%の緩やかな右肩上がりの状態が続いている。利益率については、物流業者として同行他社と比較してかなり高い利益率を誇っている。

キャッシュフローについて、過去10年でフリーキャッシュフローがマイナスの年は1回だけであり安定感が伺える。利益の質であるアクルーアル(税引き後利益-営業キャッシュフロー)を見ても、非常に質の高い利益を生み出している企業である。

配当については、ここ10年で減配した年はなく安定的に配当を出している。

ここ10年の業績だけでみれば、投資に値する企業だと判断している。

損益計算書の確認

「日本コンセプト」について、企業の優位性はどのくらいあるのか?損益計算書を確認してみた!!

優位性の高い企業の指標として、粗利率:40%以上・粗利に対しての販売管理費比率(SGA比率):30%以下とあるが、残念ながら「日本コンセプト」はこの指標には届かない。けれど、大きく届かない訳ではないのでそれほど心配はしていない。

利益率については、ここ10年で平均:11.4%と、まずまず高い利益率を叩き出している。また支払い利息についても、もともとそれほど大きくない値だが、ここ数年でさらに支払い利息を減らしているのも好感が持て入る。

損益計算書を見る限り、まずまずの優位性のある企業だと判断している。

貸借対照表の確認

「日本コンセプト」について、企業の優位性はどのくらいあるのか?貸借対照表を確認してみた!!

ここ2~3年で有利子負債を全て返せるほどの現金預金を保有している、また、長期借入金も当期利益ですべて返せるほどである。金と言う面でみると高い安定感が伺える。

そしてここ10年の生産設備(有形固定資産)を見ると一貫して更新されており、設備に大量の金をつぎ込まなければならない様子は見られない。

内部留保(利益剰余金)についても、右肩上がりの状態でここ10年は年平均:17.7%の成長である。

貸借対照表上を見る限り、優位性のある企業だと判断している。

キャッシュフロー計算書の確認

「日本コンセプト」について、企業の優位性はどのくらいあるのか?キャッシュフロー計算書を確認してみた!!

ここ10年で利益の約35%を資本的支出に充てており、それなりに良い商売をている感じを受ける。ただ、ここ10年で自社株買いはしていない。

個人的には配当プラス自社株買いをしてくれると、もっと投資するに値する企業になると判断している。

今後の株価予想

「日本コンセプト」のEPS成長率から10年後の株価を予想してみた。

  • 10年後の株価:4,011円
    (過去10年の業績からEPS成長率:7.1%、PER(過去2年間の平均):11.5倍の想定で算出)

また、「日本コンセプト」のBPS成長率から10年後の株価を予想してみた。

  • 10年後の株価:7,883円
    (過去10年の業績からBPS成長率:15.4%、PBR(過去2年間の平均):1.43倍の想定で算出)

予想通りにいけば1,761円で購入した「日本コンセプト」は、まずまずの収益を上げてくれるはずである。

まとめ

久しぶりに良い感じの高配当株を購入できたと思っている。

だが、なぜこれほど良い感じの株がこの株価で転がっていたのだろうか?多分なにかを見落としているの感じがするのだが、それが何かが分からない・・

その答えは「日本コンセプト」株を保有し続けることで見つけたい!!

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