会社四季報を使って、株式投資で成功する3つのルールを確認しよう

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アメリカの経済学者で「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者であるバートン・マルキールは、株式投資で成功する3つのルールとして以下のものがあると述べている。

・利益成長率が今後五年以上にわたって市場平均以上の銘柄を買うこと
・株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな
・投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄を探そう

「ウォール街のランダム・ウォーカー」より引用

3つのルールの詳細については、以下を参照して欲しい。株式投資で成功するためのルールを詳しく知ることができるはずだ。

自分が株式投資をしようとしている企業が、この3つのルールに即しているのか?それを確認するにはどうしたら良いのだろうか?

その答えは「会社四季報」を使えということだ。

「会社四季報」には企業の特色やPBR・PER、または業種ごとのPBR・PER・利益率ランキングや設備投資増加率ランキングなどが載っている。

これらの情報が載っている「会社四季報」を使って、株式投資して良い企業かどうか判断することが出来るのだ。

会社四季報とは

会社四季報とは、東洋経済新報社が発行している書物で日本の上場会社の基本情報や株価データ、業績などがまとめられている情報ハンドブックである。

オンライン証券会社のほどんどが「会社四季報」の情報を無料でユーザに提供してくれており、株式投資をする人のほとんどが知らない内に「会社四季報」の情報を利用しているはずだ。

投資ルール①の確認

株式投資で成功する3つのルールの1つ目として「利益成長率が今後五年以上にわたって市場平均以上の銘柄を買うこと」がある。これについても「会社四季報」で確認することが出来る。

会社四季報には、上場企業の「営業利益」「経常利益」「純利益」の平均増減率が記載されている。また、「食料品」「繊維製品」「パルプ・紙」など33業種別の増減率も記載されている。

そして各企業ごとに「営業利益」「経常利益」「純利益」の実績の過去3期分、それと会社四季報が予想している未来2期分が記載されている。

会社四季報から投資したい企業を見つけたら、5期分の「営業利益」「経常利益」「純利益」を確認しよう。そして、5期分の「営業利益」「経常利益」「純利益」から平均利益増減率を算出しよう。

その算出結果と、上場企業の「営業利益」「経常利益」「純利益」の平均増減率、または業種別の「営業利益」「経常利益」「純利益」の平均増減率を比較する。

そして市場平均以上の成績を納めている銘柄であれば、買い候補とすることが出来る。

投資ルール②の確認

株式投資で成功する3つのルールの2つ目として「株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな」がある。これについても「会社四季報」で確認することが出来る。

会社四季報には、上場企業の「PBR」「PER」の平均が記載されている。また、「食料品」「繊維製品」「パルプ・紙」など33業種別の「PBR」「PER」の平均も記載されている。

そして各企業の「PBR」「PER」が記載されている。

上場企業の平均PBR・平均PER、業種別の平均PBR・平均PERと、自分が投資したい企業のPBR・PERを比較してみよう。

比較した結果として、市場平均のPBR・PERが上回っていた。そうした場合は、株価がファンダメンタル価値以上になっている可能性が高いので購入を見送った方が良い。

投資ルール③の確認

株式投資で成功する3つのルールの3つ目として「投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄を探そう」がある。これについても「会社四季報」で確認することが出来る。

砂上の楼閣とは、見かけはりっぱであるが基礎がしっかりしていないために長く維持できない物事のたとえである。株価についてもファンダメンタル価値以上の価格が「砂上の楼閣」理論で付くことがある。

今で言うならAIや仮想通貨など扱っている企業が、その期待感の高さからファンダメンタル価値以上の高値の株価が付いているという感じだ。

会社四季報には、どんな企業か説明する項目として特色がある。その特色に「AI」や「仮想通貨」などの文言があれば、投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄として買い候補になるだろう。

また、利益率改善度ランキングや最高益更新率ランキング・設備投資増加率ランキングなども載っている。

自分が買おうとしている企業がこうしたランキングに載っている場合も、「砂上の楼閣」理論としても買い候補になる。

最後に

投資したい企業を見つけたら、まずは「会社四季報」を使用して企業の状況を確認してみよう。

そして株式投資で成功する3つのルールと比較し、その企業が本当に買い候補になるのかどうか確かめてみよう。

そうすることで、株式投資で儲けることが出来る確率は大幅に上がるはずだ。

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