史上最大のミューチュアル・ファンドであるマゼラン・ファンドを運用した伝説の人物「ピーター・リンチ」は、その著書である「ピーター・リンチの株で勝つ」で、現実的な株価とはどのようなものか各会社の特性とPERを例にして以下のように説明してくれている。
- 今後それほど大きな成長が望めない電力株のPER…7~9倍
- 失敗する可能性はあるものの今後収益が10倍以上に伸びそうな勢いのある状態の優良株のPER…10~14倍
- 現時点で収益がない、または極小の状態だが今後の成功にかけている状態の急成長株のPER…14~20倍
僕は時々、今後それほど大きな成長が望めない電力株のような会社の株をPERが15倍でも購入してしまう。
購入したときは大きな成長ができると思っている。だが購入後に冷静に考えてみると、そんなに成長しないだろうなと思ってしまう。
どうも僕には、衝動的に株を買ってしまう悪い癖があるみたいだ。
リベレステ(8887)
2021/7/20に以下の株を購入。
- リベレステ(8887)
795円で100株購入。
購入時のPER(予):14.9倍、PBR(実):0.78倍、ROE(実):4.12%、配当利回り(予):5.06%
首都圏で分譲マンション『ベルドゥムール』展開しているハウジング会社、自社施工比率が高いのが特徴。
リベレステのここ数年の株価チャートは以下の通り。
購入時のコメント
売上について、ここ5年は約44~82億円と幅広い間で推移している。
純利益について、ここ5年は約4~10億円の間で推移している。また、会社予想の純利益について今期の2022年05月期決算は増益となる見込みである。
リベレステは不動産業に分類されており、不動産業全体の市場平均のPERは19.41倍となっている。アールビバンの現時点でのPER(予)は14.9倍で、不動産の市場平均と比較して多少の割安感がある。
純利益の利益率については、ここ5年は約7.4~17.8%の間で推移している。この利益率について、同じ業種のマンション開発会社や不動産デベロッパーの「プレサンスコーポレーション」「日本エスコン」と比較しても遜色はない。
キャッシュフローについては、ここ5年でフリーキャッシュフローがマイナスの年が1回だけであり、フリーキャッシュフロー的にはまずまずの安定感がある。が、営業キャッシュフローがマイナスの年が2回ある。不動産業によくあるキャッシュフロー状態だと認識しているが、少し気になる所である。
配当については、今期の2022年05月期決算では1株:40円と前期と同じ配当となる見込みである。
最後に
今回「リベレステ」の株を購入した。ちなみに、購入時のPER(予)は14.9倍である。
PERが15倍近くの株を買うのは、僕にとってはやや勇気のいる決断であった。なぜなら、PERが20倍近くで購入した「アイモバイル(6535)」の失敗が頭によぎるからだ。
アイモバイルは2021年6月21日に1,855円で100株購入したのだが、現時点(2021年8月6日)で株価は1,289円。1カ月弱で30%以上のマイナスを記録した、僕にとって不名誉な銘柄である。
今回購入したリベレステは、アイモバイルのような道を辿らないことを祈りたい。
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