規模やシェアなど何らかのトップを取っている企業として「長谷工」「日本郵政」「ゆうちょ銀行」の株を2020年11月20日に購入した。
その時の株価等の状況は、以下を参照して欲しい。
これらの株を10日後の2020年11月30日に評価してみたら、どの株も評価損であった。しかも、日経平均が11/20~11/30で約1,000円と値上がりしている状況でだ。
2020年11月30日時点の株価評価損率は以下の通り。
- ゆうちょ銀行(7182) 評価損率:△8.6%
- 日本郵政(6178) 評価損率:△6.2%
- 長谷工(1808) 評価損率:△3%
それを2021年4月30日時点で評価してみれば、どの株も評価益であった。
2021年4月30日時点の株価評価損率は以下の通り。
- 長谷工(1808) 評価損率:25.7%
- 日本郵政(6178) 評価損率:11.3%
- ゆうちょ銀行(7182) 評価益率:11.1%
この期間の日経平均は2020年11月~2021年4月で約3,100円と値上がり、率に直すと12.1%値上がりであった。長谷工はその倍ほどの値上がりを達成していたので、安易に売らなくて良かったと胸を撫でおろしている。
成長株投資で有名な「フィリップ・フィッシャー」は、以下の言葉を残している。
株式の買い付けさえ正しくできれば仕事はほぼ終わったものと考えてよい。売却のタイミングは(中略)まず考える必要はない。保有し続けるのが最良の策である。
「マネーマスターズ列伝」より引用
フィリップ・フィッシャーの投資について興味がある方は、以下を参照してほしい。
結果的には、保有し続けたのが最良の策であった。しばらくは、この言葉を心にとどめて「長谷工」「日本郵政」「ゆうちょ銀行」の株と付き合っていきたいと思う。
長谷工の状況
2021年4月30日時点の長谷工の状況は以下の通り。
株価 (04/30):1,465円
PER(予):8.6倍、PBR(実):1.08倍、ROE(実):15.86%、配当利回り(予):4.78%
今期の2021/03月度決算は会社予想で、純利益が△18.1%である。だが来期の2022/03月度決算は四季報予想では、まずまずの増益の想定である。
この四季報予想が上手いこといくと仮定した場合、現在の株価でPERを算出すると5~8倍となるとみている。
そして、現時点の建設業の市場平均のPERは約21倍。市場と比べても、長谷工はかなり割安の状態だと判断している。
日本郵政の状況
2021年4月30日時点の日本郵政の状況は以下の通り。
株価 (04/30):917.6円
PER(予):8.9倍、PBR(実):0.27倍、ROE(実):3.99%、配当利回り(予):5.45%
今期の2021/03月度決算は会社予想で、純利益が△14.2%である。そして来期の2022/03月度決算は四季報予想では、わずかだが減益である。
四季報予想通りの予想でいくと、今後のPERの状況は9~13倍をうろつくのではと考えている。
また日本郵政はサービス業に分類されるが、サービス業の現時点の市場平均PERは約59倍となっている。
市場平均と比べると日本郵政はかなりの割安と判断できるが、利益が伸びてこない限り安物買いの銭失いになる可能性もあると思っている。
そして、日本郵政は内部通報者潰しと呼ばれるコンプライアンスに関わる問題が取り上げらている。この辺の問題も今後の株価下落に影響を与えそうである。
マイナスなことばかり書いたが、金融グループの規模としては世界トップクラスである。トップクラスという強さと、今後利益が伸びてきてコンプライアンス問題が解消される。そうなれば、世間から注目を浴び株価が大幅に上昇することもあり得ると思っている。
ゆうちょ銀行の状況
2021年4月30日時点の日本郵政の状況は以下の通り。
株価 (04/30):999円
PER(予):13.9倍、PBR(実):0.33倍、ROE(実):2.69%、配当利回り(予):5.01%
今期の2021/03月度決算は会社予想で、純利益が△1.3%である。そして来期の2022/03月度決算は四季報予想では、わずかだが減益である。
四季報予想通りの予想でいくと、今後のPERの状況は12~16倍をうろつくのではと考えている。また現時点での銀行業の全市場平均PERは10.48倍であり。市場平均と比べると割高な状態である。
今後の利益の伸び率やPER状態を考えると少し割高と判断できる。
将来、キャッシュが必要となったときに売却候補にあがる銘柄だと考えている。
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