株式投資では、買いは易しいが売りは難しいといわれる。
僕自身の株式投資スタイルは長期投資なので株を売ることはほとんどない。なので株の売りの経験はほとんどないのだが、それでもいつかは株を売る時が来るだろう。
難しいと言われている株の売りで、どのようなタイミングで株を売るのがベストなのだろう?
ハイテク株などの成長株投資で有名なフィリップ・フィッシャーは、その著書である「株式投資で普通でない利益を得る」で株を売るベストなタイミングを以下の3つであると述べている。
①最初に株を買ったことが間違いで、その会社の実情が最初の想定よりもはるかに悪かったことが時間の経過とともに明らかになっていった場合
②保有している会社が、株を買う時に調べるべき15のポイントを満たさなくなった場合
③より魅力的な株が出てきた場合
だが、フィリップ・フィッシャーはこうも述べている。厳選して購入した株は、売る必要はない。永遠と思われるほど長期間、業績と株価が成長してくれるからだ。
また株式投資をしていると自分が保有している株よりもより魅力的な株が出てくることもあるだろう。けれど、魅力的な株というものはそんなに次々と出てくることも無い。
結論としては、厳選して選んだ株であればいつ売るのかと言うことは気にする必要はない。
あえて言うなら新しい家を建てたい、子供の事業を支援するなど、幸せな人生を過ごすという観点から株を売る必要が出てきた時が株の正しい売り時なのかも知れない。
PER3桁が株の売りどき?
僕自身の株式投資スタイルは長期投資だ。なので、株を売ることはほとんどない。だが、売っておいた方が良かったと思う時がある。
それはPERが100倍を超えた時だ。僕の投資経験上だが、PERが3桁になるということは株価がバブルになっている可能性が高い。バブルになっているのであれば、株を売り払って様子を見た方が良かったなという経験が何度かある。
世界でも有名なフィナンシャル分野の教授であるジェレミー・シーゲル博士も、バブルと見極めたなら、それに関わる企業や業界から手を引けと言っている。また、三桁のPERは避けろとも言っている。
最近このPERが100倍を超えた時に売っておいた方が良かった僕の保有銘柄として「東映アニメーション(4816)」がある。
2021年9月に「東映アニメーション」は、PERが134倍で株価は24,920円となった。それが、現時点(2022/4/28)ではPERが34倍で株価は10,130円だ。
「東映アニメーション」以外にも、「サノヤスホールディン(7022)」「サイボウズ(4776)」もPERが3桁を超えた時点で売却すれば良かったと思っている。
PERが3桁というのは、厳選して選んだ銘柄と言えど株の売り時の目安にしても良いのではと改めて思ってしまう。
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