競馬関連株として、BSイレブン競馬中継を放送している「日本BS放送」を調べてみた

株評価

日常のちょっとしたことから競馬に興味を持ち、以下3つの競馬関連株を調べてみた。

  • 東京都競馬(9672)
  • 日本BS放送(9414)
  • MIXI(2121)

前回は「東京都競馬」株を調べてみたので、今回はBSイレブン競馬中継を放送している「日本BS放送」株を調べてみた。

「東京都競馬」ほど競馬関連は強くないが、せっかく競馬に興味を持ったのでいい感じなら「日本BS放送」株を購入してみたいと思う!!

日本BS放送(9414)

ビックカメラ子会社のBSデジタル放送会社。競馬(BSイレブン競馬中継)放送以外にもニュース、韓国・中国・台湾ドラマ、アニメ番組などの放送している。

2024/2/29日時点で、株価は888円。末広がり!!

  • 株価指標
    PER(予):12.0倍、PBR(実):0.71倍、ROE(実):6.28%、配当利回り(予):3.38%、自己資本比率:91.2%

結論から言うと、今の株価では年平均15%の利益を狙うのはかなり難しいと判断している。せめて株価が500円台となったところで、様子を見て買う買わないの判断を入れるのが良いのではと思った。

そもそも僕自身「ビックカメラ」の株を購入しているので、間接的だが「日本BS放送」の株を保有していると言える。なので、無理に「日本BS放送」する必要はないのかな・・

業績の状況

「日本BS放送」の売上について、ここ10年間は年平均で約5.9%の成長率となっている。また、今期の売上予想は前期比1.5%の増収となる見込みである。

当期利益については、ここ10年間は年平均で約0.5%の成長率となっている。ただ、今期の当期利益予想は前期比△4.9%の減益となる見込みである。

当期利益の利益率について、過去10年の平均利益率は約13.2%である。この数字は、「日本BS放送(9414)」「MIXI(2121)」と比較しても少し寂しい数字である。

キャッシュフローについては、過去にフリーキャッシュフローがマイナスの年が何度もあり、キャッシュフロー的にはほんの少しだけだが安定感に欠ける。ただ利益の質であるアクルーアル(税引き後利益-営業キャッシュフロー)を見ると、質の高い利益を生み出している会社と言える。

配当については、緩やかな右肩上がりとなっている。

損益計算書の確認

「日本BS放送」について、企業の優位性はどのくらいあるのか?損益計算書を確認してみた!!

  • 売上原価は一貫して低いか?
    ここ10年の粗利率は47~54%となっており、一貫して良い数字となっている。
  • 販売および一般管理費は一貫して低いか?研究開発費・減価償却費を多額につぎ込んでいないか?
    過去10年の粗利における販管費の比率は58~72%で収まっている。80%を切っているのでまずまずだと認識している。また研究開発費はなく、減価償却費も非常に少ない。
  • 支払い利息は少ないか?
    営業利益に占める支払い支払利息の比率は一貫してかなり低い。
  • 純利益は右肩上がりか?利益率は高いか?
    利益率はまずまずだが、純利益は右肩上がりと言い難い。

損益計算書を見る限り、利益率はまずまずなのである程度の優位性を持っている企業だと言えるが成長性にやや欠ける感じが取れない・・

貸借対照表の確認

「日本BS放送」について、企業の優位性はどのくらいあるのか?貸借対照表を確認してみた!!

  • 巨額の現金を備蓄しているか?
    「日本BS放送」の現金預金は2014年から増加(年平均:12.3%成長)しており、またその額も流動性資産の半分以上を占めており十分な現金を持っていると認識している。
  • 棚卸資産な急減はないか?
    ここ10年で棚卸資産の増加が目立つが、そもそも棚卸資産自体が無視しても問題ないくらい微小な数字である。棚卸資産について、特に問題ないと認識している。
  • 売上高に占める売掛金の割合は他社より低いか?
    売上高に占める売掛金の割合は、ここ10年は16~18%となっている。この数字は、同じ業態の「WOWOW」には敵わない数字となっている。
  • 生産設備が膨らんでいないか?
    「日本BS放送」の有形固定資産は、ここ10年で年平均:1.9%の増加となっている。急激な膨らみは感じない。
  • 長期借入金が少額もしくはゼロか?
    「日本BS放送」の長期借入金はここ4年はゼロで、借入のあった年でも微小である。
  • 内部留保は増加しているか?
    「日本BS放送」の利益剰余金は、毎年着実に増えている(年平均:14.5%の増加)。

貸借対照表を見る限り、「日本BS放送」は借入に頼ることなく自己資金で運営できる良い企業だと認識している!自己資金で運営を賄えるところをみると、それなりの優位性のある企業の可能性も高いと思う!!

キャッシュフロー計算書の確認

「日本BS放送」について、企業の優位性はどのくらいあるのか?キャッシュフロー計算書を確認してみた!!

  • 資本的支出は低いか?
    過去10年の「固定資産取得による支出」の総額と「当期利益」の総額を見てみると、当期利益の43%を資本的支出に充てている。この額の評価は難しいが、僕的にまずまずの数字だと思っている!!
  • 自社株買いを続けているか?
    自社株買いは、ほぼしていない。している年もあるが微小な額である。

キャッシュフロー計算書見る限り、資本的支出のも高くなく、借入に頼ることなく自己資金で運営できる良い企業だと認識している!

今後の株価予想

「日本BS放送」のEPS成長率から10年後の株価を予想してみた。

  • 10年後の株価:1,028円
    (過去10年の業績からEPS成長率:0.5%、PER(過去1年間の平均):12.6倍の想定で算出)

また、「日本BS放送」のBPS成長率から10年後の株価を予想してみた。

  • 10年後の株価:1,619円
    (過去5年の業績からBPS成長率:6.1%、PBR:0.71倍の想定で算出)

年平均15%の利益を狙うのであれば、

  • EPS成長率の想定:254円
  • BPS成長率の想定:400円

の株価で購入すればよい計算となる。

現時点の株価は888円なので、年平均15%の利益を狙うには、かなり厳しい価格となっている。

まとめ

「日本BS放送」は、借入に頼らず自分の稼いだ資金で運営できている良い会社だと認識している。過去に赤字も出したことがないので、業績が安定している会社だとも認識している。

株を買っても良いと思える企業だが、今の株価はちょっと高く感じる。せめて株価は500円台になったところ、出来れば500円を切ったところで勝負したいと思う!!

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