2024/3/11、日経平均は一時1100円以上下落して最終的には前営業日比868円45銭安の3万8820円49銭と大幅に反落して取引を終えることとなった。
大幅に下げた理由としては、週末の米国株式市場での半導体株安や日銀の早期正常化への思惑によるものらしい。
せっかく大幅に下げたので株を買おうと思う!でも、こういうときはもっと下がるのではないだろうか?その気持ちも出るのだが、上がりきったところで買うよりかはマシだろう・・
ということで、なにかいい株はないかなと探していたら育児用品で国内トップの「ピジョン」株をみつけたので購入してみた。
ピジョン(7956)
2024/3/11に、1,522.5円で100株購入。
- ピジョン(7956)
育児用品の最大手メーカー、ベビー向け哺乳用品とベビースキンケア用品は業界トップ。 - 購入時の株価指標
PER(予):24.0倍、PBR(実):2.35倍、ROE(実):9.62%、配当利回り(予):4.98%、自己資本比率:77.2%
業績の状況
「ピジョン」の売上について、ここ10年間は年平均で約2.0%の成長率となっている。また、今期の売上予想は前期比6.9%の増収となる見込みである。
当期利益については、ここ10年間は年平均で約0.6%の成長率となっている。また、今期の当期利益予想は前期比2.4%の増益となる見込みである。
当期利益の利益率について、過去10年の平均利益率は約10.9%である。この数字は同業種銘柄の「ユニ・チャーム」「ピープル」と比較しても高い数字である。
キャッシュフローについては、過去10年でフリーキャッシュフローがマイナスの年は一度もなく抜群の安定感をみせている。また利益の質であるアクルーアル(税引き後利益-営業キャッシュフロー)を見ても、毎年質の高い利益を生み出している良い会社だと言える。
配当については、減配はなく緩やかな右肩上がりとなっている。が、ここ最近は配当性向が100%を超えている。
損益計算書の確認
「ピジョン」について、企業の優位性はどのくらいあるのか?損益計算書を確認してみた!!
- 売上原価は一貫して低いか?
2019年の変則決算以降の粗利率は47~51%と一貫して高い粗利率となっている。 - 販売および一般管理費は一貫して低いか?研究開発費・減価償却費を多額につぎ込んでいないか?
2019年の変則決算以降の販管費の比率は66~76%となっている。ものすごく高い訳ではないが、ここ数年は右肩上がりとなっており少し気になる感じである。 - 支払い利息は少ないか?
営業利益に占める支払い支払利息の比率はかなり低い。 - 純利益は右肩上がりか?利益率は高いか?
2019年の変則決算以降の純利益は毎年10%以上のマイナス成長で右肩下がりである。日本・中国事業の利益の落込みの影響を受けている。
貸借対照表の確認
「ピジョン」について、企業の優位性はどのくらいあるのか?貸借対照表を確認してみた!!
- 巨額の現金を備蓄しているか?
2019年の変則決算以降の増加(年平均:1.5%成長)しており、またその額も負債と比較してみても十分である。 - 棚卸資産な急減はないか?
2019年の変則決算以降の棚卸資産の大きな急減は見られない。 - 売上高に占める売掛金の割合は他社より低いか?
2019年の変則決算以降の売上高に占める売掛金の割合は15~17%である。この数字は同業種銘柄の「ユニ・チャーム」「ピープル」と比較しても高い数字となっている。 - 生産設備が膨らんでいないか?
2019年の変則決算以降の有形固定資産は年平均:9.2%の増加となっている。売上の伸びと比べるとかなり高い数字となっているのが少し気になる・・ - 長期借入金が少額もしくはゼロか?
長期借入金はなし。 - 内部留保は増加しているか?
2019年の変則決算以降の利益剰余金は年平均:2.2%の増加となっている。
キャッシュフロー計算書の確認
「ピジョン」について、企業の優位性はどのくらいあるのか?キャッシュフロー計算書を確認してみた!!
- 資本的支出は低いか?
2019年の変則決算以降の「固定資産取得による支出」の総額と「当期利益」の総額を見てみると、利益の半分弱を資本的支出に充てている。 - 自社株買いを続けているか?
2019年の変則決算以降の時々少額ながら自社株買いを行っている。
今後の株価予想
「ピジョン」のEPS成長率から10年後の株価を予想してみようと思ったが、2019年の変則決算以降のEPSがマイナス成長となっているため割愛。
「ピジョン」のBPS成長率から10年後の株価を予想してみることにした。
- 10年後の株価:1,822円
(2019年の変則決算以降のBPS成長率:3.5%、PBR:2.0倍の想定で算出)
まとめ
「ピジョン」のここ10年の業績は売上・利益ともに現状維持といった感じだ。なので、現状維持が続くとなると10年後の株価も大きく上がらず悲惨な結果となるだろう。
だが、育児用品で国内トップというブランド、大きな借入もなく設備投資出来ている状況、利益率もそれなりに高い状態、このことからいつかは大きく復活してくれるのではと思っている。
そうなれば10年後もそれなりに儲けることが出来ているはずだ!希望を持って期待して保有していきたい!!
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